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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第33回 山田屋 名水しるこ きら」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

松の内が終わり、一息つくと、鏡開きが行われます。小さい頃から、この鏡開きの日はぜんざいが食べられる日だったので、実はお正月よりも楽しみにしていたと言っても過言ではありません。

年末年始、ぜんざいやおしるこを目にする機会も増え、あずきはおめでたいもの、という伝統がまだまだ続いているんだな、と少し嬉しい気持ちになります。今回は食べ損ねた人にもおすすめな、ほんわかとした気持ちになれるおしるこです。

「きら」は愛媛の老舗菓子店山田屋の山田屋まんじゅうを、同じく愛媛県にあった旧宇和町の企業の会長さんが夏の暑い盛りに水にとかして食していたのがきっかけで誕生しました。しかし、それまでは山田屋まんじゅうのみで商売をしていたため、商品化にあたり、相当な葛藤があったのだそう。

「きら」は1回分の食べきりサイズ。アルミパッキングされているので、賞味期限1年と日持ちも長く、食べたい時に食べられるため、常備しておくのにもぴったりです。

こだわりは一子相伝で受け継いできた山田屋まんじゅう自慢のこしあんと四国カルストの湧水のみで作り出されて いるところ。冷やして食べると、さらりとして喉ごしがよいのでおすすめ、と書かれてあったので温めずにそのままいただきました。

とろんとしつつもサラッとしていて何度すくっても美しいです。

冬の暖かい部屋で冷たいおしるこ、とてもぜいたくな気分になれます。入っているのは本当にシンプルなこしあんのおしるこ。そのままでも十分おいしいのですが、白玉が大好きな私は白玉をトッピングして食べました。

また、東京の有名ホテルのラウンジにてアイスに「きら」をかけて提供されているとのことで、私もアイスにかけて食べてみると……最高のスイーツです。あんこの濃厚さがより際立ち、とてもクリーミーに! これはぜひ試していただきたいです!

新しい年の始まりに、今年も頑張るぞー! と元気をもらえるおしるこ。「きら」、という名前だけに、きらきらとした 清々しい気持ちになりました。

文:せせなおこ