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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第39回 熊屋 麩饅頭」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今回選んだのは、ポカポカとした陽気にぴったりな長崎・熊屋の麩饅頭。つるんとみずみずしく、もっちりとした食感に癒やされます。熊屋は長崎の平戸(ひらど)にあるお店で、創業はなんと1762年。平戸は日本で1番最初に砂糖がやってきたといわれている場所。それまでの日本の菓子文化になかった、全く新しい要素が平戸の風土に合わせて進化し、世界中のどこにもない独自の「平戸菓子」としてお菓子の技術が発達しています。

麩饅頭の種類は、蓬(よもぎ)の生地にはこしあん、胡麻(ごま)の生地には粒あん、季節の麩饅頭の3種類。今の時期は桜の麩饅頭が販売されています。桜の麩饅頭はかわいらしいピンクの桜の生地にこしあんが入っています。この季節の麩饅頭は季節に応じてほうじ茶やジャスミン柚子などが用意されていて、四季を感じながら楽しむことができます。

まずは蓬の麩饅頭。モフッ、むぎゅっと弾力のある生地がたまりません!!!

中に入っているのは驚くほどみずみずしいこしあん。飲めると言っても過言ではないほどなめらかでやさしいあんこです。

お次は胡麻の麩饅頭。濃厚な胡麻の生地の中には、先ほどのこしあんとは逆に力強さのある粒あんが入っています。濃厚な胡麻の生地に負けないように、あんこもとても濃厚です。

そして、桜の麩饅頭。こちらは何度も買いに行ってしまったほどお気に入りの味。お花見をしながら食べました。桜の生地は塩気が効いていてさっぱりとした春の味。中に入っているこしあんととっても相性がよく、心地よい気持ちに浸ることができます。

オンラインショップでは8個入りから購入することができ、3つ全ての味を楽しめるのでおすすめ!
冷凍状態で届くので、出来たての味を楽しむことができます。他にはない、熊屋独特の食感の麩饅頭をぜひ堪能してください。

文:せせなおこ