こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。
突然ですが、みなさん。十三夜をご存知でしょうか? 9月の十五夜、中秋の名月は有名ですが、実は10月にもお月見があるんです。十三夜は十五夜に次いで美しい月とされ、江戸時代は十五夜とセットで見ることが普通でした。
また、片方のみのお月見は「片見月」と言われ、縁起が悪いものとされていました。十五夜の時期はお芋の旬であることから、収穫祭の意味も込めて「芋名月」、十三夜の時期は「栗名月」や「豆名月」という別名でも呼ばれています。
今回選んだのは、前回と同じ、岐阜県・恵那にある銀の森・美栗舎(みくりや)の「栗あかり」。とても綺麗な名前ですよね。厳選した大納言小豆を炊き上げ、芯に栗きんとんを巻いて蒸しあげられており、十三夜にぴったりのお菓子です。
箱を開けると、まるで夜のような漆黒の羊羹が入っています。
早速切ってみましょう!
小豆の芳醇な香りがたまりません! そして、断面からは綺麗なお月様のような栗きんとんが登場しました!! 好みの厚みに切っていただきます。
夜空に浮かぶまんまるい月。切るのが恐れ多いです。
小豆はほくほくでとても濃厚です。そして、小豆に負けず栗きんとんもとっても濃厚。ねっとりとした食感です。どちらも喧嘩することなく、一緒に口に入れても、それぞれの味をしっかりと味わうことができます。ぜいたくすぎる秋の味覚をしっかり堪能しました! あんこ好きのあなたも、栗好きのあなたも。絶対に食べてほしい一品です。
今年の十三夜は10月27日、金曜日。忙しい毎日を少しだけ忘れて、夜空を見上げてみてくださいね。
- <今日のおやつ>
銀の森 美栗舎 栗あかり 1棹 1,620円(税込)
文:せせなおこ