こんにちは、和菓子文化研究家のせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今回選んだのは富山にあるボン・リブランの「甘金丹(かんこんたん)」というお菓子。私は学生時代、東京の富山物産館で初めて「甘金丹」に出会いました。「かんこんたん……?」と、初めて聞く言葉に頭の中は「?」だらけ。富山の銘菓はどんなお菓子なんだろうと、わくわくしながら購入しました。

ふわふわのスポンジに包まれているのは濃厚なカスタードクリーム。全国でこういったタイプのカスタードのお菓子が存在しますが、「甘金丹」のカスタードクリームはとてもやさしく、なめらかで、食べるとほっと心が落ち着きました。お茶にもコーヒーにもよくあう、やさしい気持ちになれるお菓子はいつも私のお守りです。
「甘金丹」という名前の由来には、「富山の薬売り」が関係しています。甘くて金色の丸いものという意味で「甘金丹」と名付けられたのだそう。さらに、パッケージも置き薬をイメージしたものになっているそうです。

そんな「甘金丹」を久しぶりに食べたいなと思い、とお店のHPをみてみると、なんと新しい味が登場しており、これは食べてみたい!と購入しました。

今回紹介する「甘金丹MIX」は3種類の味が入っています。プレーン・いちご・ピスタチオの3種で、黄色・ピンク・緑のパステルカラーがとってもかわいいです。
まずはいちごの「甘金丹」。

ふわふわピンクのスポンジの中にはカスタードクリーム、そしていちごのソースが入っています! このソース、角切りいちごなど、独自製法で丁寧に煮込んでいるのだそう。とろり、とみずみずしく、いちごの爽やかさとカスタードクリームが相性抜群です!
そしてこちらは、珍しいピスタチオ味。中には鮮やかなグリーンのピスタチオクリームが入っています。

ナッツの女王と呼ばれる、高級ナッツの1種であるピスタチオ。近年大人気のピスタチオをぜいたくに使ったクリームの中にはラズベリーソースが入っています。ピスタチオの香ばしさとラズベリーの酸味が混ざり合う、新感覚の味わいです。
3種類の甘金丹が楽しめるMIX。見た目もかわいく、華やかなのでギフトにもおすすめです。素材だけ見ると洋菓子なのですが、和菓子を食べた時と同じように、食べるとほっと落ち着くやさしいお菓子です。
- <今日のおやつ>
ボン・リブランの甘金丹(かんこんたん)MIX6個入 1,695円(税込)
文:せせなおこ



