大井町・旗の台・戸越銀座

【wagashi asobi】老舗和菓子店出身の2人の職人が想いをこめて作った自由で新しい和菓子

ゆう

1.「wagashi asobi」とは

東急池上線の長原駅からほど近いところにある「wagashi asobi」。
老舗和菓子店の職人をされていた稲葉基大さんと浅野理生さんが和菓子の可能性を探る為にオープンされたお店です。

wagashi asobi店舗

洋菓子の世界ではパティシエの独立は当たり前ですが、和菓子の世界で独立は珍しく、老舗の和菓子店の職人として技術や知識がある、お2人ならではの「自由で新しい和菓子が作りたい」という想いでスタートされました。

販売されている商品はお2人の自信作「ドライフルーツの羊羹」と「ハーブのらくがん」の2種類のみです。

2.テリーヌのような、ドライフルーツの羊羹

ドライフルーツの羊羹は浅野さんがご友人から「パンに合う和菓子を作ってほしい」という依頼があり、パンに合う和の素材‥あん、黒糖、クルミ、ドライフルーツを使った「テリーヌ」のようなものを作ろうと考えて生まれたそうです。

ドライフルーツの羊羹

北海道産小豆100%の上質なこしあんに、沖縄県の西表島の黒糖とラム酒で炊き上げた羊羹の中には、いちじく、苺、くるみが入っています。

ドライフルーツの羊羹

まるでアートのような美しい断面。 なめらかできめの細かいこしあんに、風味豊かな黒糖、芳醇なラムが香る上品な甘さの羊羹‥いちじくの甘み、苺の甘酸っぱさ、くるみの香ばしい食感のハーモニーが素晴らしいです。

そのままで頂いても美味しいですが、バゲットの上にクリームチーズと一緒に合わせて頂くのもおススメ。ワインと合わせるのもいいですね。

3.新感覚、ハーブのらくがん

ハーブのらくがんは、稲葉さんが老舗和菓子店のニューヨーク店で働いていた時に、現地のレストランでチキンにローズマリーが使われていたのを見て、和菓子にもローズマリーを使えないかと色々な和菓子で試作してみたところ、「らくがん」が一番美味しくできたことから作られたそうです。

ハーブのらくがん

可愛らしい形の美しい色合いのらくがんですが、色素や香料は使用せず、素材そのものを練りこんでいます。

ローズマリーは、爽やかな香りがふわりと香り、愛知県西尾産のお抹茶を贅沢に使った抹茶は風味豊か、バラが香るらくがんは優雅な気分になります。 今までのらくがんのイメージを覆すような新しい感覚の和菓子です。

ハーブのらくがん

4.地域の方に愛される温かな雰囲気のお店

多店舗で拡大していくのではなく、地元の方に愛される和菓子屋さんを目指していらっしゃいます。 一軒家のお店はもともと稲葉さんのお気に入りのカフェだったそうで、温かみがあってとても素敵なお店です。

お土産

取材・文:フードアナリストゆう