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日本三大菓子処、金沢。伝統と創意を併せ持つ銘菓8選をお取り寄せ。

oriori編集部

金沢は、加賀藩が茶菓子作りを奨励したこともあって、京都や松江と並ぶ「日本三大菓子処」として知られ、市内には老舗の和菓子店が数多く見られます。またその一方で、金沢近郊の豊富な食材を元に、新興の和菓子屋が創作菓子をつくっていたりと、多くの職人が切磋琢磨しながら、新しいお菓子の歴史を刻んでいます。そんな伝統と創意にあふれた金沢銘菓をお取り寄せしてお楽しみください。

1.【森八】落雁の最高峰、日本三大銘菓のひとつ「長生殿」

「長生殿」 4枚入り 1,080円 (税込)、8枚入り 2,160円 (税込)
※その他、16、24枚入りもあります。

創業は寛永2(1625)年、400年近い歴史を持つ金沢の老舗和菓子店「森八(もりはち)」。長生殿(ちょうせいでん)は加賀藩三代藩主前田利常公の命により、森八三代目当主森下屋八左衛門が創り出した落雁で、日本三大銘菓の一つに数えられています。茶人としても名高い小堀遠州が揮毫した長生殿の文字が浮き上がる落雁は、献上品や進物品としても愛されてきた茶菓子です。
徳島の阿波和三盆糖に北陸産のもち米粉を合わせ、昔ながらの製法でつくる落雁は、落雁の最高峰とも言われています。雑味を感じない、上品な和三盆糖の甘さは、400年近く変わらない伝統の味、一度は味わってみたいですね。

【板屋】目に楽しい口においしい「こもかぶり」

「こもかぶり」1個 281円(税込)、6個入り 1,868円(税込)
※その他、8、12、16、20個入りもあります。

石川県金沢市で尾山神社近くにのれんを掲げる「板屋」。吟味した素材を使用し、その素材を活かしたお菓子づくりを行うために、自ら原料までつくることもあるという、こだわりのお菓子づくりをしているお店です。
こもかぶりは、加賀の小京都と呼ばれる金沢の町並みで、屋敷の土壁を雪害から守る伝統的な風物詩「こも掛け」をイメージした和菓子です。複雑な見た目は、すべて職人の手作業によるもの。中には蜜漬けにした大粒の栗が、丸ごとひとつ入っています。まわりには北海道産小豆のあん。香ばしい外皮と、中の栗や小豆の味と食感のバランスも文句なしでおいしい! 年配の方への贈り物にもおすすめです。ホームページで製造工程の動画を見ることができます。

3.【うら田】何度でも起き上がる、伝統玩具の形を借りた「加賀八幡 起上もなか」

「加賀八幡 起上もなか」単品173円(税込)、7個入り 1,350円(税込)
※その他、10、15、20、30個入りもあります。

可愛らしい人形の包み紙も目をひく「加賀八幡 起上もなか(おきあがりもなか)」。金沢にある「加賀八幡起上り」という郷土玩具を模したお菓子です。
八幡宮の祭神の応神天皇が誕生の時に、真紅の真綿で包まれた姿だったことから、その姿を起き上がり人形にしたのが、「加賀八幡起上り」。
倒れても何度でも起き上がる、そんな縁起のいい「起上り」は、子どもの誕生やお祝い事に贈ることが風習として受け継がれています。
その縁起にあやかってつくられた「起上もなか」は、北海道産小豆を使用した小倉あんがたっぷりつまった歯触りの良さが楽しめます。新年の縁起を担いでいただきたいお菓子です。

4.【金澤福うさぎ】インスタ映えする5色のかわいいうさぎ「銘菓 福うさぎ」

銘菓 福うさぎ(5種詰め合わせ)5個入り 756円(税込)、10個入り 1,404円(税込)
※その他、15、20個入りもあります。

うさぎをかたどった小さな蒸し饅頭です。色とりどりの5種類の福うさぎには、それぞれ石川・金沢の名産品を中心とした素材のあんが、ふんわり・もっちりとした生地で包み込まれています。あんこのお味はそれぞれ五郎島金時、能登大納言、加賀棒茶、能登産かぼちゃ、石川県産ゆずとなっています。風味豊かな味わいとシンプルでかわいらしい形をお楽しみください。お日持ちは約20日あるので、贈り物にしても喜ばれること請け合いです。

5.【菓匠高木屋】色とりどりのまあるい最中「紙ふうせん」

「紙ふうせん」9個入り 680円(税込)

大正14(1925)年、金沢兼六園の南、本多町に創業した「菓匠高木屋」。金沢菓子名工に選出された実力を持つ同店では、新しい時代の流れに沿うべく新製品の開発に力を注いでいます。 なかでも人気なのは、和菓子に洋のエッセンスを取り入れた「紙ふうせん」。色とりどりの丸い最中に、ピンクにはぶどう、白色にはレモン、緑色には白ワインの和風ゼリー(錦玉)が入っています。パリッとした皮とやさしい甘さのゼリーが魅力の新しい和菓子です。
オンラインショップでは紙ふうせん3種9個セットの購入が可能。このほか、あんず餅やあんずパイ、加賀大納言パイなど人気の味も揃います。

6.【茶菓工房 たろう】チョコ羊羹と抹茶カステラ、そしてアーモンドの三“味”一体感「はなことたろう」

「はなことたろう」5個入り 950円(税込)

老舗の和菓子屋に生まれ、一度は家業を継ぎながらも、和菓子業界を離れた経歴をもつオーナーが、2005年に創業した和菓子屋「茶菓工房 たろう」。貸ガレージの一角から、3人で再スタートした和菓子店はどんどん大きくなり、今や金沢市内に4店舗を数えるまでになりました。新しいお店で目指したのは「ライフスタイルの延長線上にある和菓子づくり」。時代と土地に結びつくお菓子文化をつくっています。
「はなことたろう」は蒸した抹茶カステラにカカオチョコようかんを重ねたチョコケーキ。しっとりやわらかな食感に、砕いたアーモンドの香ばしさが重なります。珈琲の香りによく合うなめらかなひと口ケーキです。金箔がのっているのが、金沢らしい風情です。
でも、この2色のケーキ、どっちが「はなこ」で、どっちが「たろう」なんでしょう?

7.【飴の俵屋】「なんでこんなに甘いの!」穀物由来の甘味に驚愕「じろあめ」

「じろあめ」壺入り 180g 864円(税込)、300g 1,296円(税込)、400g 1,728円(税込)

金沢市の保存建造物に指定されている本店の店構え。白地に大きく「俵屋 あめ」と書かれたのれんが印象的です。江戸時代から金沢の人々に親しまれ、愛されてきた俵屋の飴。その名物はなんといっても「じろあめ」。飴と言っても、大阪のおばちゃんがくれる、丸いやつではありません。昔話に出てくるような、米と大麦からつくられた褐色の水飴です。飴棒を使って口に含むと、砂糖も使っていないのに、こんなに甘いの! って驚く甘さ。そのまま食べるだけでなく、お湯に溶かして飲んだり、料理の調味料として使ったりといろんな楽しみ方ができます。賞味期限もかなり長いので、じっくり楽しめる優れものです。

8.【落雁 諸江屋】宇宙を内包した和菓子を召し上がれ「方丈菓子」

「方丈菓子」6個入り 713円(税込)

江戸時代の末期、嘉永2(1849)年創業の「落雁 諸江屋(もろえや)」。名前の通り、メインのラインナップは落雁中心の品揃えです。
数ある落雁商品の中から、今回紹介する「方丈菓子」は大豆、青豆を煎ってひいた州浜粉を生落雁で挟んだもの。創業時の170年前に、諸江屋の初代が京都で修行中に会得したと言われているお菓子です。紫野大徳寺の一休禅師が節分の豆をもって創案されたとも伝えられる伝統の落雁で、素朴な味わいが茶人好みとされています。生落雁は、普通の落雁と比較すると、少しホロッとしていて、水分量が多い印象。普通の落雁に比べると、日持ちも短くなります。
ちなみに方丈というのは、一辺が一丈(3m)程の四角形の居室空間のことで、仏教の維摩経では、方丈の中に全宇宙が内包されていると考えられているそうです。さすが金沢の老舗、哲学的なネーミングのお菓子ですね。

※情報は記事執筆時点のものとなります。価格は購入前にご確認ください。

文:oriori編集部