1.中村藤𠮷本店とは
安政元年(1854年)創業、日本を代表する茶所 京都宇治に生まれた中村藤𠮷本店は、宇治を代表する茶商として長い間広く人々に愛され、宇治茶と抹茶のスイーツが楽しめる本店は宇治の「重要文化的景観」にも選定されています。
2.「京都らしいおもてなし」が感じられる銀座店
GINZA SIXにある中村藤𠮷本店 銀座店も2017年のオープン時の開店以来、行列ができるほどの人気店です。
銀座らしい和モダンな空間。床は抹茶を挽く石臼の石材と同じ御影石のタイル、テーブルの天板には製茶道具に塗る柿渋や日本伝統の漆が使われています。美しい生け花も飾られていて、京都らしい和のおもてなしの心が感じられます。
3.ホッと心が癒されるウエルカムティー
席に着くとウエルカムティーが運ばれてきました。この日のお茶はくきほうじ茶。
ほうじ茶は熱々な状態で頂くので、寒い今の時期は体が温まるように選んでいるとのこと。煎茶や、夏は水出しのお茶など季節によって変えているそうです。
香りの良いほうじ茶で体も温まり、温かな心遣いにもホッと癒されます。
4.最高級の抹茶を使用した贅沢パフェ「別製まるとパフェ」
銀座店限定の「別製まるとパフェ」を頂きました。「別製」とは特別なお茶に対してつけられていた名前で、1年に渡って手間暇をかけて葉を手摘みした碾茶(最高品質の抹茶)を使用した特別なパフェです。
フォトジェニックな美しいビジュアルにも魅了されますね。
甘味、苦渋味のバランスが良い上品な抹茶を使用した抹茶生クリームにキレのある苦渋味の抹茶で、中村家の屋号の落款が描かれています。
手摘みの碾茶だけを使用した別製抹茶アイスクリーム、ふんわりと柔らかな抹茶のシフォンケーキ、生茶ゼリイ、銀座店オリジナルの抹茶餡に濃茶の練りソースが入っていて、サクサクの小豆やあわぽん、白玉の食感、更にベリー、ミルクソフトクリーム、渋皮栗が良いアクセントとなり、スプーンですくうごとに違う味わいが楽しめます。
最高品質の抹茶だけが持つ繊細で気品のある甘味と旨味、優雅な香りを余すことを楽しめる贅沢なパフェにうっとり。これほどまでに上質な抹茶の味わいを堪能できるパフェは他にはないのではないでしょうか。
他にも銀座店限定の抹茶ゼリイ、抹茶アイスクリーム、特製抹茶餡、丹波種黒豆、栗甘露がセットになった「生茶ゼリイ 深翠」や、一日数量限定で注文を受けてから練りたての葛の食感を楽しむ「茶ごろも」も人気です。最高級の抹茶を使ったスイーツ、ぜひ味わってみてくださいね。
取材・文:フードアナリストゆう