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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第31回 越乃雪本舗大和屋 新潟雪だるま」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今回紹介するのは新潟県にある越乃雪本舗大和屋(こしのゆきほんぽやまとや)の「新潟雪だるま」というお菓子。越乃雪本舗大和屋は1778年に創業した歴史ある和菓子屋さん。寒晒粉(かんざらしこ)にお砂糖を加えた銘菓「越乃雪」は創業当時から作られており、日本三大銘菓の一つとしても有名です。伝統の干菓子を守りつつ、最近ではつみきやおはじき、万華鏡など、かわいい商品も話題のお店です。

お店からのお知らせで知ったこの商品。写真を見た瞬間に思わずかわいいー!!! と叫んでしまったほど、とにかくかわいい商品です。冬の寒さはちょっぴり苦手な私ですが、こんなにかわいい和菓子が食べられるなら、冬も悪くないかも! と思えるほど一目惚れしてしまいました!

マフラーをした雪だるまの形のパッケージ! 柔らかい紙質のパッケージで雪だるまが再現されています、もう! なんてかわいいの!! マフラーの色は赤と青の2種類。中身の顔は4種類がランダムで6袋入り。どの表情も愛おしい〜!

中に入っているのは和風のメレンゲで作られた淡雪(あわゆき)というお干菓子。新潟の風物詩、雪だるまをモチーフに作られています。新潟らしいおみやげを、新潟と関係がなくても手にとりたくなるようなもの、というコンセプトのもと誕生したお菓子です。

1袋の中には2枚の淡雪が入っています。とても軽いのですが、思っていたよりもしっかりかため。

実はこの淡雪、ホワイトチョコレートと国産レモンの風味なんです! 全然想像がつかないですよね……?
口に入れるとホワイトチョコのやさしい甘さが口に広がり、まるで冬をかみ締めているかのような味わい。サクッとかむと断面からは爽やかなレモンの香りが口いっぱいに広がります。

干菓子はなかなか食べたり、買ったりする機会が少ないお菓子なのですが、雪だるまのかわいさはもちろん、お菓子としてもとってもおしゃれでもっとたくさんの人に届いてほしいおいしさでした。

伝統的な製法の干菓子であること、そこから軸を移さずにいかに「雪」のキラキラ感をお菓子で表現できるか、そんな試行錯誤の末に誕生した雪だるま。食べるのがもったいないほどのかわいさですが、想像を超える、やさしくさっぱりした味わいをぜひ楽しんでみてください。

文:せせなおこ