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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第40回 月ヶ瀬のあんみつとみつまめ」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

春がやってくると必ず食べたくなる和菓子があります。寒天、求肥(ぎゅうひ)、あんこにフルーツ。和菓子の宝石箱といっても過言ではない、とっておきの和菓子、そう今日の主役はあんみつです。キラキラとした春の日差しを寒天にかざしながら、食べるのはなんとも心地がいいものです。

今回選んだのは京都にお店がある月ヶ瀬のあんみつとみつまめ。京菓子用の上質な素材を使い、「あんみつの月ヶ瀬」として長年愛され続けています。今回はそんなあんみつとみつまめをお取り寄せしました。袋に入った姿がとってもかわいらしいです!

まずはあんみつから。

寒天、赤えんどう豆、求肥、あんこ、そしてさくらんぼ。自分の好きなように飾っていきましょう!月ヶ瀬のあんこはぜんざい、冷やしぜんざい、かき氷用の金時(粒あん)、こしあんと4種類のあんを炊き分けているんだそう。あんみつに使われているこしあんは北海道産の小豆が使用されています。藤紫の上品な色合いのあんこは食べるのがもったいないほど。とてもなめらかで、小豆の味が濃厚です。

最後にさくらんぼを飾ったら黒蜜をたっぷりかけていただきます。とぅるん、とした寒天の食感がとてもやわらかく、やさしい気持ちになります。

求肥のもちもちを間に挟みながら、とても楽しい気持ちで食べました。そして、こちらがみつまめ。

あんみつのあんこの代わりに蜜漬けの杏が入っています。あんがない分、あんみつよりもさっぱりとした味わい。こちらもたっぷりと黒蜜をかけていただきます!

月ヶ瀬の寒天は、江戸時代からの伝統製法で作られている糸寒天が使用されています。100パーセント良質の天草だけを原料にした天然素材の糸寒天は、ぷるんとやわらかく、なめらかで口溶けがよい寒天。寒天が苦手な人でも安心して食べられるみずみずしい味わいです。寒天がとてもやわらかく、お水が出るので、水を十分切ってから、蜜をかけるのがポイント!

和菓子というと、ちょっぴり地味なイメージを持たれがち。しかし、あんみつやみつまめのような華やかな和菓子は見ているだけでうっとりしてしまう魅力があります。あんみつを片手に、春を感じるお散歩にでも行こうかな。今年の春もだんだんと終わりが近づいてきました。しっかりと最後まで堪能しましょう!

文:せせなおこ