こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。
今回も前回に引き続き宮城県、エンドー餅店のお菓子を紹介します。今回選んだのは宮城県の郷土菓子、がんづきです。がんづきは小麦粉を原料とするお菓子なのですが、白と黒で種類が異なるお菓子。初めて見た時に同じ名前なのに全然違うお菓子だなぁ、ととても興味深かったのを覚えています。そんながんづきの存在をもっと多くの人に知ってほしいと思い、今回選んでみました。
エンドー餅店のがんづきは3種類。ういろうタイプの白がんづきと蒸しパンタイプの黒がんづき、みそがんづきがあります。
まずはういろうタイプの白がんづきから。たっぷりのくるみがのっています!
手にもつとずっしりと重たいこちらの白がんづきは小麦粉、餅粉、上白糖というシンプルな材料を合わせて蒸した後、くるみをのせ、2度蒸すのだそう。滑らかでもっちりとした食感に香ばしいくるみがカリッとアクセント。ほんのりと優しい甘味でとても心が落ち着きます。
次に紹介するのは蒸しパンタイプの黒がんづき。「がんづき」という名前の由来にもなっていると言われているように、雁の姿に見立てた黒ごまが表面にたっぷりとついています(一説では雁の肉に似ているからともいわれています)。
しっかりとした黒糖のコクを感じられつつもあっさりとした甘味で食べやすいです。一切れがとにかく大きくて思わずニヤニヤしてしまいました。最近のお菓子は小さくてかわいらしいものが多いですが、こういう「The 郷土菓子」が大好きです。コーヒーと合わせると黒糖との相性抜群です!
そして最後は気になっていたみそがんづき。こちらも黒がんづき同様蒸しパンタイプでふっくらとしています。表面には白ごまがたっぷり。
想像以上に濃厚な味噌が特徴で、おやつはもちろん、ご飯代わりにもぴったり。実際私もお昼ご飯として食べました! ふわふわというよりは、しっとりずっしり、密度が高く私好みのむちっとした食感、最高です。
タイプの異なる3種類のがんづき。全て、5個入りの冷凍状態で届くので、好きな時に解凍して食べることができます。以前食べた違うお店のものよりもとても大きくてボリューミー、食べ応えがあります! おやつにも食事にもぴったりながんづき。ぜひ3種類の食べ比べをして楽しんでみてくださいね!
- <今日のおやつ>
白がんづき 800円(税込)
黒がんづき 800円(税込)
みそがんづき 800円(税込)
文:せせなおこ