
こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。
街はバレンタインで盛り上がっていますが、2月2日は節分。今回紹介するのは、そんな節分にぴったりの神奈川県・川崎大師 平間寺の目の前にお店を構える住吉の縁起のいいお菓子です! 住吉は大正6年の創業で、名物は久寿餅。そんな名物の久寿餅を5種類のお豆、そして塩えんどうと一緒に食べられるのが今回選んだ「まめ久(まめきゅう)」という商品。お豆好きな私はこの商品を見つけた瞬間、思わずガッツポーズをしてしまいました!
黄色の包装紙に包まれたかわいらしいサイズの箱。包みを開けると中には久寿餅、お豆、塩ゆで赤えんどうそしてきな粉に黒蜜がはいっています。これを自由にトッピングできるなんて! ワクワクが止まりません!
久寿餅、お豆を散らしながらトッピングしていきます。小豆、白インゲン、赤インゲン、赤えんどう、青えんどうにひよこ豆! 普段はなかなか食べない豊富な種類のお豆たちは見た目もカラフルです。
コロコロとした一口サイズの久寿餅がかわいい! 久寿餅にお豆をトッピングした後はきな粉、そして黒蜜をたっぷりかけていただきます!!!
もっちりとした久寿餅とお豆のほくほく感の楽しい食感。そして、少し酸味のある久寿餅に絡むきなこと黒蜜のハーモニー。どこから食べても違った味わいを楽しむことができます。
そして、もう一つ紹介したいのが厄除まんじゅう。節分のこの時期にぴったりのお饅頭です。お饅頭の種類は2種類。白の生地にはこしあんが、茶色の生地にはつぶしあんが入っています。
丸々としたお饅頭はみているだけで癒されます! あんこもとってもおいしく、香りがよく、私好みのふかふかのお饅頭でした。
節分にはもともと「季節を分ける」という意味があり、本来は1年のうち4回、節分があります。初めてこの由来を知った時、昔の人はどの季節も大切に過ごしてきたんだなぁと、とても節分という文化を愛おしく感じるようになりました。なぜ、この季節のみが残ったのかというと、春は一年の始まりであること、寒さが厳しい季節であることから、豆を巻き、邪気を払って一年の無病息災を祈る行事として今日まで続いてきました。新感覚の久寿餅、そして厄除まんじゅうでおいしく無病息災を祈りましょう!
- <今日のおやつ>
住吉のまめ久 550円(税込)
厄除まんじゅう 6個入り 800円(税込)
文:せせなおこ