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PR記事:秋深まる、みちのくの素朴な和菓子。福島・柏屋の薄皮饅頭とくるみゆべし

oriori編集部

11月に入って、朝晩はぐっと冷え込む日が増え、冬の入り口にさしかかっている気配をにわかに感じるようになってきました。そんな折り、錦秋深まるみちのくの老舗から「薄皮まんじゅう」と「くるみゆべし」が届きました。

福島・柏屋の名物「柏屋薄皮饅頭」は東京・塩瀬総本家(しおせそうほんけ)の「志ほせ饅頭」、岡山・大手饅頭伊部屋(おおてまんじゅういんべや)の「大手まんぢゅう」と並んで日本三大まんじゅうの一つに数えられるおまんじゅうです。「三大○○」というのは、基本的に言ったもの勝ちのところがありますが、しっかりした歴史と人気、格別な信頼がなければ、選に入ることもないでしょう。

この柏屋の薄皮饅頭、黒糖風味のおまんじゅうになります。

黒砂糖を使ったおまんじゅうは、黒糖の産地である奄美大島にちなんで、大島まんじゅうと呼ばれたり、千利休が好んで自らの茶席でたびたび供したことから利休まんじゅうと呼ばれることもあります。

柏屋薄皮饅頭は名前の通り皮は薄く、中に入っているのは北海道産の小豆を使ったきめ細かいこしあんです。あんこは程よい甘さのほろほろとした舌ざわりで、独特のコクがある黒糖風味の皮との相性もピッタリです。皮が薄いため口の中であんがほどけるのを邪魔せず、万人から支持されるのも納得の口溶けです。創業170年もの歴史を持ち、当時から自家製のこしあんにこだわっていたそうです。後年になってお客さんの要望があって小豆粒の食感を楽しめる粒あんのおまんじゅうも作られるようになったそうですが、こちらの粒あんももちろん自家製、こだわりは忘れていません。また、包装形態を見直すことによって、賞味期限が30日と伸び、しっとり感も長期にキープできるようになっています。お好みで、お好きな方をお選びください。

柏屋の初代本名善兵衛は「病に薬がいるように、健やかな者に心のなごみがいる」との思いから、江戸から奥州を結ぶ五街道のひとつ奥州街道の郡山宿の宿場町に旅人の休憩所として薄皮茶屋を開いたそうです。そこで提供されるおまんじゅうのやさしい味わいは旅する人々にとって「わざわざ遠回りしてでも食べたいまんじゅう」として癒やしをもたらしました。戦後、砂糖等の物資が乏しいときにも、「のれんに恥じるような薄皮まんじゅうなら作らないほうがまし」と、お菓子作りをしない時期があったそうです。また近年では前述の塩瀬総本家、大手饅頭伊部屋と一緒に「日本三大まんじゅうサミット」を開催するなど、まんじゅう文化の継承と発展にも寄与しています。

そして、もう一品頂いたのが、「くるみゆべし」。

「ゆべし」って、全国各地でさまざまな形状・味のものが存在していますが、大まかに分けると保存食としての珍味の「丸柚餅子」と、油脂分が多いクルミの入った餅菓子の「棒ゆべし」の二つに分類されるようです。前者は中身をくり抜いた柚子の中に餅だねと一緒に味噌、クルミ、胡麻などを詰め、蒸してから乾燥させた保存食で、柏屋のくるみゆべしは、「もちずり」という名前で、もっちり食感の餅生地に、カリッと香ばしいクルミがたっぷり入った後者のタイプになります。

ボリュームがあるのに軽く食べられて、二つ三つと手が進んでしまいます。ナッツを噛んだときの油分と甘じょっぱい醤油味の組み合わせは、お酒にも合いそうだなと感じました。実際、これほど醤油が香ばしく主張するくるみゆべしはちょっと珍しいのでは、という声もチラホラ。絵本作家の梶山俊夫氏の絵が入った包装のパッケージも郷愁を誘う絵柄で秋にピッタリの一品です。

薄皮まんじゅうとくるみゆべし、みちのくの懐かしい味が堪能できた秋の便りでした。

※本記事は株式会社 柏屋より商品の提供を受けて作成しています。

文:oriori編集部