こんにちは、和菓子文化研究家のせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今回も前回に引き続き、東京・亀屋万年堂のお菓子を紹介します。今回紹介するのは、昨年9月に登場した新商品、「東京UN(あん)まんじゅう」です。

このポップでかわいいパッケージが気になり、注文しました。若い人の和菓子・あんこ離れを懸念して老舗和菓子屋である亀屋万年堂がもっと多くの人に和菓子のおいしさやあんこの魅力を届けたい!という想いで誕生したのだそう。

「和菓子やあんこのイメージを変えるきっかけとなってほしい」、さらに「あんこが苦手な人にこそ食べてほしい」という願いが込められています。どんなお菓子が出てくるんだろう? とワクワクするパッケージです。
東京UNまんじゅうの種類は2つ。まずはピンクのパッケージは「ラムレーズンこしあん」。

アーモンドプードルをたっぷり使用した香ばしい生地にラムレーズンとくるみを合わせたこしあんが包まれています。

これぞ新しいおまんじゅう! もちもちの生地の中には芳醇な香りのラムレーズンが入っています。お酒と合わせても良さそうです。
そして、もう一つの味が抹茶オランジュ。

こちらは静岡県産の天空の抹茶を使用した生地に、ブランデー漬けしたオレンジピールとローストしたナッツを加えた抹茶あんが入っています。

濃厚な抹茶が口一杯に広がったかと思うと、爽やかなオレンジが香ります。香ばしいナッツは食感も心地よく、いいアクセントになっています。

同じ種類のおまんじゅうでありながら、生地とあんこが違えばこんなに異なるおまんじゅうになるのか! ととても驚きました。
「和菓子やあんこのイメージを変えるきっかけとなってほしい」というコンセプトどおり、和菓子のイメージが大きく変わるおまんじゅう。和菓子になじみのない方にも楽しんでいただき、少しでも和菓子やあんこを好きになる人が増えたらいいなと思います。
- <今日のおやつ>
亀屋万年堂の東京UNまんじゅう 8個入 1,428円(税込)
文:せせなおこ



