日暮里・北千住

お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第4回 羽二重団子」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今日のおやつ「羽二重団子」

和菓子巡りを始めた頃に伺った、とても印象に残っているお店があります。日暮里にお店を構える「羽二重団子」です。羽二重の意味もわからず、「お団子!? 大好き!」そんなテンションで訪れたお店は歴史ある、まるでセットのようなお庭付きのお店でした。タイムスリップしたような空間で食べたお団子の味はとてもおいしくて今でも忘れられない一品です。

そんな羽二重団子の歴史は古く、創業したのはなんと1819年のこと。夏目漱石や正岡子規など、多くの文豪にも愛されてきました。令和元年、お店はリニューアルされました。昔の店舗はとてもお気に入りだったのでちょっとさみしい気持ちもあり、それ以来遠のいていた羽二重団子。久しぶりに食べたいな、そんな気持ちでHPをみてみると、お取り寄せできることを知り、早速取り寄せてみました。

今回は通常サイズ(お団子4つ)とミニサイズ(お団子2つ)の焼き団子、餡団子をそれぞれ2本ずつ購入しました。1本から自由な数で購入できるのはとてもありがたいです。商品は冷凍状態で届きます。箱の中は団子パラダイス! めちゃくちゃテンションが上がります!!!

冷凍状態のお団子を電子レンジで温めると完成! とても簡単! 便利です! まずはこちらの餡団子。お団子の周りになめらかなこしあんをまとっています。あんこの水分もあるからか、お餅はとっても柔らかい! ふにゃ〜と心までほぐれてしまいます。

こちらは焼き団子。醤油が香ばしく、お団子もしっかりと焼いてあります。私が住んでいる九州には甘くないお団子はあまりないので、珍しくてとてもお気に入りです。あんこが大好きな私ですが、羽二重団子ばかりは、餡団子ではなく、焼き団子がお気に入り。醤油の香ばしさとしっかり、むぎゅっとした歯応えがクセになります。

一緒に入っていたおすすめの食べ方には海苔を巻いたり、チーズをのせたりした写真が載っていました。お店の方からこういった提案があると、食べる側としても「自由に食べていいんだ!」と肩の力を抜いて、純粋に和菓子を楽しめます。

そしてこちらはミニサイズ。少し食べたい気分の時にぴったり! 見た目もとってもかわいいです。

店舗のメニューでは羽二重団子が好きだった文豪にちなんだ「子規セット」「天心セット」「漱石セット」を楽しむことができます。それぞれ随筆や小説に登場する場面を再現。時間を超えて、文豪と同じものを口にできる、羽二重団子が連れて行ってくれるタイムスリップの旅を楽しみました。

文:せせなおこ