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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第9回 富久屋 牡丹だんご」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今日のおやつ「牡丹だんご」

今回紹介するのは埼玉県・東松山にある富久屋さんの「牡丹(ぼたん)だんご」です。大きなおだんごのなかにたっぷりのこしあんが入っている写真を見つけて「食べてみたい!!!」と思っていたおだんごです。牡丹だんごは東松山市の花“牡丹”と東松山市のシンボル的存在の箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)をモチーフに作られました。

箱を開けてとにかくびっくりしたのがおだんごの大きさ。これは名前の由来でもある牡丹の花の荘厳なさまを表現されているんだそう。そして、おだんごに刺さっている串も、大きな牡丹の花を支えるしっかりとした茎を表しています。

牡丹だんごの種類は3種類。みたらし味とごまだれ味、この2つは中にあんこが入っています。もう1つは揚げしょうゆ味。今回購入した6本入りは自由に味が組み合わせできるのも嬉しいポイント。せっかくならいろいろ食べてみたいですよね。

富久屋は「おいしい笑顔をつくる」をモットーに創業109年を迎える老舗。富久屋のつくる和菓子には、二十四節気や日本の歳時記が豊かに表現されています。

初代のお父さん、平田倫義さんが文明開化の押し寄せる明治期、鉄道事業に従事する為、山口県の萩から上京。高崎線、東北本線を保線区長として開通させました。その後、次男の武さんが和菓子屋に修行に入り、現在の地で創業されたんだそう。余談ですが、吉田松陰や高杉晋作、萩は個人的に大好きなので意外なつながりを感じてとても嬉しくなってしまいました。

まずはみたらし。これが食べたかったんです!!! 嬉しい!!

想像以上にお餅が柔らかい! おいしすぎます……!

そしてあんこがすごい! たっぷりぎっしりです。おいしすぎます……!
お餅がとろとろなのでこんなに大きいのにぺろっと食べられます。

こちらはごまだれ味。持っただけでおだんごのずっっっっしり感がすごい!!! 濃厚なたれがおだんごにからみます。ごまの香ばしい香りがあんこと相性抜群です。

最後に揚げしょうゆ。おしょうゆとのりの相性が抜群! 先程の二つに比べてお餅がしっかりと弾力があり、かみごたえがあります。

こちらはあんこが入ってないので、甘いみたらしやごまだれを食べた後にもってこい。甘いとしょっぱいでエンドレスに食べられそう……。

思いっきりおだんごを食べた〜!! とお腹も心もいっぱいに満たされました。だんだんと冬が近づき寒さも増してきました。温かい飲み物と合わせて、暖かい時間を過ごしてくださいね。

文:せせなおこ