こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。何げない毎日がちょっといい日になるようなこの連載。今回もかわいらしいおやつを紹介していこうと思います。
今回紹介するのは、前回に引き続き大阪の風土菓桃林堂さん。お店の名前は中国の物語、『桃花源記』に由来します。『桃花源記』は西暦225～288年、中国六朝（りくちょう）の時代に描かれた、世俗を離れた理想郷を描いた物語。桃は中国では非常におめでたいものとされていて、物語の中には桃花の林の描写、平和な別天地として“桃源郷”が登場し、ここから命名されたそうです。
お正月が終わり、いよいよ今年もスタート。おめで“鯛”縁起物として使われる鯛がモチーフの「小鯛焼」を選びました。鯛が縁起物として使われるようになったのはなんと約1300年も前のこと。魔除けの意味を持つ赤い色であることや、腐りにくいことなどの理由からお供えに使われるようになりました。
5個入りはかわいい籠に入っています。そのまま飾っていたくなるようなかわいいデザイン。贈り物にしたらきっと喜ばれること間違いなしです！
早速一匹取り出していざ実食！ 食べるのがもったいないかわいさです……!!!
ふわふわ、ふかふかの生地に包まれているのはたっぷりのあんこ。大粒でほくほくの丹波大納言が使われています。
ぎっしりのあんこは濃厚な小豆の味わいを感じられ、あんこ好きにはたまりません。お茶、コーヒー、飲み物の種類は選ばないのでお気に入りの飲み物と楽しんでみて下さい。
もともとめでたい、とは「めでる以外ないほど素晴らしい」という褒め言葉でした。2024年の新しい年もそんな素晴らしい年になることを願って、おいしく味わってもらえたら嬉しいです。
- ＜今日のおやつ＞
桃林堂 迎春菓子
桃林堂 小鯛焼竹籠 5個入り 1,740円(税込)
※店舗により価格が異なります。詳しくは店舗までお問い合わせをお願いいたします。
文：せせなおこ
