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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第112回 回進堂の岩谷堂羊羹」

せせなおこ

こんにちは、和菓子文化研究家のせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今回は岩手県の伝統銘菓、岩谷堂羊羹を紹介します。羊羹の製造元の回進堂のある奥州市江刺はかつて伊達藩の岩谷堂城があり、城下町として栄えたのだそう。岩谷堂羊羹は延宝年間(1673〜1681)に作られたとされており、岩谷堂城の城主の保護によって守られてきた歴史ある羊羹です。回進堂を含む3軒のお菓子屋さんが共同で登録商標を取得し、それぞれのお店で販売されています。

今回は昔ながらの製法が味わえる「本竹皮包」と、小豆のたっぷり入った「煉り羊羹」タイプの2種類を紹介します。

まずは本竹皮包。一棹一棹竹皮に包まれた、昔ながらの製法で作られた羊羹です。竹のいい香りに浸りながら包みを開けると、りりしい羊羹が登場!

ご覧の通り、とてもかっこいい羊羹です!!! 周りが結晶化している羊羹が大好きなのですが、今まで食べた中で一番表面の砂糖部分が薄くこんなに心地の良い食感を感じたのは初めてでした。羊羹部分はずっしりと密度が高く、食べ応えがあります。大きなサイズで本煉、小さなサイズでごまとくるみを味わいました。

真っ黒なごまは口に入れると、とても濃厚なごまの風味が口いっぱいに広がります! 珍しいくるみの羊羹は香ばしいくるみの香りとまろやかな白あんがちょうどよく、アクセントになっているくるみの食感も楽しいです。

一方こちらは小豆の煉り羊羹。ホームページに載っていた写真がとてもおいしそうで、小豆好きの心を揺さぶられました。極上の小豆を厳選し、一粒一粒丁寧に炊き上げられたという羊羹。包みを開くと、小豆の香りがふわ〜! と香り、食べる前からとてもいい気分になります。

先ほどの本竹皮包のタイプとはまた異なり、しっとりとした食感、そして小豆を存分に感じられる羊羹です。今回は中型を選びましたが、ちょっとしたおやつにぴったりでした。

回進堂の羊羹の特徴はとにかくあんこがおいしいこと! あんこ好きな方にはぜひ味わって欲しい羊羹です。小豆はもちろんのこと、ごまにくるみ、抹茶にしおと種類も豊富で選ぶのに迷ってしまいます。用途に合わせて、好みに合わせて、いろんな羊羹を楽しんでみてください。

文:せせなおこ