こんにちは、和菓子文化研究家のせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今回紹介するのは、静岡県の清水屋の黒大奴(くろやっこ)です。百貨店などでこの包装紙をみて気になっていた商品で、ようやく今回食べることができました!

黒大奴というのは、日本三大奇祭の一つにも数えられることがある島田の「帯まつり」に登場する「大奴」に由来するお菓子。「帯まつり」とは1695年から続く歴史あるお祭りで、3年に一度、10月中旬に開催され、大名行列が町を練り歩くのだそうです。

箱を開けるとツヤツヤに光る黒大奴が登場! どんなお菓子なんだろう、と気になっていましたが、こんなにも美しいお菓子だなんて! あまりの美しさに見惚れてしまいました!!

黒大奴はなめらかなこしあんの周りに羊羹がコーティングされています。そして、この羊羹には昆布が練り込まれていて、そのためこんなにも艶めくのだそう。そして、上にちょこんとのせられているけしの実もかわいいです。

半分に切るとこれまた美しいこしあんが登場! 高級感ある質感、食べる前からおいしいのが伝わってきます。
昆布が練り込まれた羊羹……どんな感じなんだろう? とちょっぴりドキドキしながら食べると、ほのかにダシの旨みを感じることができます。なめらかなこしあんと旨みの効いたコクのある羊羹。小さいサイズでありながら存在感のあるお菓子です。

HPに「1人で一箱完食!?」というフレーズがありましたが、このおいしさならついつい食べてしまう人がいるのも納得。しかし、こしあんも羊羹もすごく丁寧に作られていることが一つで感じられるので、一回に食べてしまうのは少しもったいない気がします。
温かいお茶やコーヒーと、心落ち着くゆっくりとした時間を過ごしてくださいね。
- <今日のおやつ>
清水屋の黒大奴 15個入り 1,350円(税込)
文:せせなおこ



