- 1.この季節が待ち遠しい。のどごしなめらかな「水あんみつ」
- 2.親しまれる銘菓「鎌倉半月」に季節限定の「鎌倉ぴーナッツ半月」も。
- 3.モンブラン好きに試してほしい! 「和菓子屋のモンブラン~小波~」
- 4.鎌倉の景観を守りたい。そんな気持ちから生まれたお店
鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう小町通りの中ほどに昔からある鎌倉五郎本店。もしかしたら、お店の名前よりも「鎌倉半月」や「麦田もち」、そして「水あんみつ」といえば、「あー、あそこね」と、そんな会話が交わされるのも想像に難くないほど親しまれているお菓子がここにあります。
今回は今年で創業32年目を迎える「鎌倉五郎本店」に夏におススメの和菓子を中心にお話を伺ってきました。
1.この季節が待ち遠しい。のどごしなめらかな「水あんみつ」
水あんみつ おひとつ270円(税込)、3個入り864円(税込)
まるでグラスに水を注いだかのような透明感。見た目も涼しげな、夏に人気のお菓子といえば「水あんみつ」。さまざまなSNSにも登場している評判のスイーツです。
名前の通りあんみつですが、従来の寒天を使ったプリッとした歯ごたえのあるものとは違い、どこまでもなめらか。すくうスプーンからすぐにこぼれ落ちるほどプルプルです。
粒あんと一緒に食べればその甘さのあんばいがちょうどよく、黒蜜をかければまろやかに甘みが強くなるので、少しずつかけて好みの味で食べるのがおススメ。もちろん、冷やして食べるのがベストです。
この「水あんみつ」は、その食感を活かすために寒天ではなく、ゼラチンを使用。富士山の天然水を絶妙な加減で固めてあります。この配分には何度も試行錯誤を重ねたそう。
今でこそ、水のゼリーもよく見かけますが、この「水あんみつ」が発売されたのは2002年のこと。今年で19年目を迎えます。
当時、その斬新なアイデアは寒天や黒蜜、小豆などそれぞれの個性を感じるあんみつもいいけれど全てが一体となってつるんと食べられる口当たりのいいあんみつをつくりたいというところから生まれました。
「水あんみつ」は5月~9月の販売で、9月になると1個か3個入りのみの販売となるので気になる人はぜひお早めに!
2.親しまれる銘菓「鎌倉半月」に季節限定の「鎌倉ぴーナッツ半月」も。
こちらも食べたことがある、という人が多いと思うお菓子の1つ、「鎌倉半月」です。その名の通り、ちょうどお月様を半分に割ったかのような半円型で、かわいらしいウサギの絵が描かれています。
この「半月」というネーミングですが、そのままその見た目から名付けられたといいます。教えてくれたのは広報の山田さん。
「鎌倉に銘菓といわれるお菓子をつくろうと考案されたもので、まず食べやすい形にしようとこのフォルムになり、そこから誕生しました」
このネーミングのなじみの良さもあり、今では開業時の看板商品だった「麦田もち」に負けない看板商品に。
※麦田もちは2021年8月現在販売をお休みしております。
鎌倉半月 小倉3枚・抹茶3枚 6枚入617円(税込)
定番の抹茶と小倉味の他、季節限定の商品として「鎌倉ぴーナッツ半月」が夏の時期に販売されています。こちらの商品は「鎌倉白桃半月」と共に販売期間があと少しなのでお急ぎ下さい。
鎌倉ぴーナッツ半月 6枚入 648円(税込)
「鎌倉ぴーナッツ半月」は、煎餅にもピーナッツが練り込んであり、香ばしさが味わえます。また、秋からは「鎌倉半月ゆずの丘」「鎌倉ごま半月」が登場します。
3.モンブラン好きに試してほしい! 「和菓子屋のモンブラン~小波~」
和菓子屋のモンブラン~小波~ 1箱9個入 999円(税込)
秋となれば特に女性に人気なのが栗。モンブランも注目されますが「鎌倉五郎本店」では、和菓子屋ならではのモンブランも販売。さつまいもと栗のきんとんの上にクリームと栗のペーストを重ねてあります。
甘さが控えめな栗きんとんにこちらも甘さの控えめなクリームとペーストのバランスが良いのでついつい食べ過ぎてしまいそう!
購入した日のみの消費期限となっているのでご注意ください。
4.鎌倉の景観を守りたい。そんな気持ちから生まれたお店
「鎌倉五郎本店」が鎌倉に開店したのは1990年。銀座で「銀のぶどう」などを手掛ける「株式会社グレープストーン」によって、「鎌倉の景観を少しでも残すことができれば」との想いからつくられました。
その後有名な「東京ばな奈」や「ねんりん家」なども出店していますが、どこか心に残る名前は「鎌倉半月」も同じ。
お土産にきっと喜ばれると思います。
取材・文:都野雅子