銀座のとあるビルの入口に、「菓子」とだけ書かれた看板を見つけました。
「こんなところに予約必須の人気菓子店があるなんて!」と心の中で叫びたくなるほど、ひっそりとした佇まい。
「銀座かずや」の看板商品は、まったりとモッチリとした食感に抹茶の香りが魅力の「かずやの煉」。予約必須の人気商品のひみつをご紹介します。
1.日比谷シャンテの近く。小さな看板が目印
東京ミッドタウン日比谷や、日比谷シャンテなど、華やかな商業施設からほど近く。JR高架下近くのビルの1Fにある「銀座かずや」。
たった一坪の店は、ここだけ別世界のような、風情のある暖簾がかけられています。
同じビルでお菓子を製造し、自ら店頭へ立って販売するのは店主の古関一哉さん。
予約しないと買えないほど、手土産の定番人気商品となった今でも店へ立つ理由を聞くと、「接客業が楽しいんですよ。お客さまの顔も見られますし。」と目を輝かせます。
2.手土産で大人気!「かずやの煉」誕生秘話
「かずやの煉」は、古関さんの板前修業の経験から生まれた一品です。決して和菓子を作ろうとして始めたわけではなく、なんと、胡麻豆腐への憧れから始まったとのこと。
実は、日本料理の板前修業をされていた古関さん。若手の板前は、胡麻豆腐を作らせてもらえなかったそうで、自然と胡麻豆腐への思いが強くなったとのこと。いつか胡麻豆腐を作りたいなと思いつつ、その作り方でなにか新しいものを生み出せないか、と考えました。
そんな胡麻豆腐の作り方からヒントを得て、板前の修業を続けながら神奈川県名菓展菓子コンクールへ初めて出品し、見事入賞。その後独立し、2013年に現在の場所で店をスタートさせます。
取材中も、ひっきりなしにお客さんが訪れ、人気の高さが伺えました。
3.モッチリ食感と八女の抹茶が香る、オンリーワンの煉り菓子
かずやの煉 6個入り2,150円(税込)
「かずやの煉」のパッケージは、力強い筆文字のロゴと深緑色の箱が印象的なデザイン。
箱を開けると、笹の葉に包まれた煉り菓子はそれぞれひとつずつビニールに包まれていて、オフィスなどでも配りやすい配慮に嬉しくなりました。
ビニールを開けると、笹の香りがふんわりと香り、心が躍ります。
楊枝を外すと、ぷるんと瑞々しい煉り菓子が!
楊枝で切ろうとすると、思った以上に弾力感があります。口に含めば、わらびもちのようなモチっとした食感に八女の抹茶がまろやかに香ります。
コーヒーやほうじ茶と合わせるのもおすすめとのこと。さっそくコーヒーと合わせたところ、コーヒーのほろ苦さが「かずやの煉」のまろやかな甘さを引き立てベストマッチ。
ほんのりと優しい甘さの理由は、できるだけ素材の味を生かしたいという思いから。
和菓子のようで、洋菓子でもあるような、どこにも属さない、まさにここでしか買えない菓子。
「オンリーワンの菓子が作りたかった」と話す一哉さん。
「商品を作りながら店に立つの、大変じゃないですか?」と聞くと、「板前の修業に比べたら全然ラクですよ。好きなことですしね」と笑顔を見せる一哉さんの姿勢が、美味しい菓子の秘訣なのかもしれません。
「かずやの煉」を確実に手に入れるには、あらかじめ電話予約がおすすめです。受け渡し希望日の1ヶ月前より受付開始のため、ぜひ大切な人への手土産にどうぞ。
取材・文:チヒロ(かもめと街)
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