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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第3回 塩瀬総本家の四季饅頭(夏)」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

今日のおやつ「塩瀬総本家の四季饅頭(夏)」

桜やよもぎを使った春の和菓子や、お芋や栗が旬を迎える秋に比べて、どうしても夏の和菓子は透明感のある水まんじゅうや寒天を使ったものが多くなってしまいます。とにかくあんこが大好きな私は、普通の和菓子で夏らしさを感じられるものはないんだろうか? そんなお菓子を探していた時にちょうど目についたのがこの四季饅頭でした。

四季饅頭は日本三大まんじゅうのひとつといわれている、塩瀬総本家のおまんじゅう。季節によって絵柄が変わります。塩瀬総本家の歴史は古く、創業はなんと1349年! 塩瀬総本家の始祖である林淨因(りんじょういん)という人物はお菓子の神様として、奈良にある林神社に祀られています。そんな林淨因が作ったおまんじゅうは、日本で1番最初のおまんじゅうだといわれています。

ちなみにこの林神社では毎年4月19日に饅頭祭りが行われています。一度行ったことがあるのですが、全国からたくさんのおまんじゅうが集まり、まんじゅう好きにはたまらないお祭りでした!

さて、早速開封していきましょう! 重厚感ある箱にどきどきしながら開けてみると……。

わぁ! かわいい!
金魚と水を表した飾り(焼印)のついたおまんじゅうが登場します。中身は9個入り。まるで小さな水槽を眺めているような、とても涼しげな気分になります! どんなお皿に並べようかな〜!

おまんじゅうは嬉しい一口サイズ。中にはこしあんが入っています。生地とあんこがしっとりとしていて、やさしい味わい。とってもかわいい大きさで、気がつけばついつい口に入れている! なんてことも。日本三大まんじゅう! なんていうと、とても恐れ多いですが、かわいらしさとこのサイズ感に惹かれて、気軽に楽しむことができました。

それでは、今回はこの辺で……。暑いので、くれぐれも無理しないように過ごしてくださいね!

文:せせなおこ