横浜

横浜で味わいたい和菓子10選!愛され続ける老舗のお店をご紹介

oriori編集部

観光スポットやショッピングモールなどで賑わい活気あふれる街、横浜。観光やショッピングを楽しみつつ、ほっと一息、和菓子を味わうのもいいですよね!

横浜にはなんと創業100年、200年を超える老舗店があり、長く長く愛され続けてきた和菓子があります。

今回は、横浜にあるおすすめの老舗和菓子屋さんをご紹介します!

1.【京はやしや】創業260余年!元祖・抹茶パフェのお店/横浜駅

そごう横浜店の10階にある抹茶スイーツのお店「京はやしや」。

なんとこのお店、宝暦3年(1753年)に初代林屋新兵衛が金沢で茶屋を開き、そこから260年以上続く老舗店なのです。

林屋パフェ(茶佃煮付)1,320円(税込)

おすすめしたいのは、心ゆくまで抹茶を楽しめる「林屋パフェ」。

つるんとした食感の抹茶わらび餅、自慢の抹茶ゼリーを使用。ミルクパンナコッタと生クリームの程よい甘さが、石臼挽きの抹茶の旨みと苦みを引き立ててくれます。

抹茶わらび餅あんみつ(茶佃煮付)1,100円(税込)

抹茶味のわらび餅が入った「抹茶わらび餅あんみつ」も人気の一品。

わらび餅の滑らかな食感の後から抹茶の苦味がじんわりと伝わってきます。黒蜜と抹茶アイス、小豆と一緒に食べるとさらに美味しくいただけます。


2.【もみぢ菓子司舗】昭和21年創業の老舗和菓子店/桜木町駅

こちらも昭和21年創業の老舗、「もみぢ菓子司舗」。70年以上愛され続けており、最近は昭和レトロなグルメスポットとして注目されています。

大銅鑼焼き 390円(税込)

『もみぢ菓子司舗』の人気商品は大きな銅鑼(どら)を模った「大銅鑼焼き(おおどらやき)」。

黒あんは兵庫県の丹波大納言、白あんは北海道の大福豆と国産の素材を使用。ふわふわの生地にはあんがたっぷり!大銅鑼焼きは、朝の7時から全て手作りしています。

あん団子・みたらし団子 各170円(税込)

気軽に1本から買えて食べ歩きができるお団子も人気。野毛エリアでハシゴ酒する人が、箸休めやシメにお団子を買うことも多いのだとか。

レトロな雰囲気も味わいながら、時代を越えて愛されている伝統的な和菓子をぜひ食べてみてください。


3.【香炉庵】和と洋コラボのどらやきセット/元町・中華街駅

元町ショッピングストリートの一角に佇む和菓子店「香炉庵」。店内には、洋菓子の要素を取り入れた和菓子や、カラフルで華やかな和菓子が並びます。

黒糖どらやき 1個194円、花元町 6個入り972円

香炉庵で創業以来の看板商品となっているのが「黒糖どらやき」。ホットケーキのようなフワフワ食感に焼き上げた生地が特徴的です。

また、12月は「紅茶とりんごのどらやき」など、月替わりのどら焼きも登場。季節の味を求めるのも、楽しみの一つです。

花元町 6個入り972円

あんず餡や青梅餡など6種類の餡を楽しめるひと口サイズのもなか「花元町」。もなかとは思えないほどカラフルで華やかですよね。

見た目もお味も楽しめる花元町は、お土産や贈り物にもおすすめです!


4.【お茶の子 まめ】その日販売する分のみ作るどら焼き/白楽駅

東急東横線「白楽駅」から六角橋商店街を進んだ先にある「お茶の子 まめ」。

古民家の趣きがある店内には、鉄瓶や、旧式のレジなどレトロな雑貨が置かれ、昭和の雰囲気が漂い、昔懐かしい気持ちになります。

お茶の子 まめで注目の和菓子はこのどら焼き。美味しいうちに食べて欲しいという想いから、毎朝その日販売する分のみ、1日50個のどら焼きを作っています。

中のあんこは2日前から作り始め、煮た小豆を一晩蜜につけたものを使用。カットすると、粒が残っているのがわかります。皮はふんわりなめらかで少し弾力があり。とろりとしたあんこは、粒の皮がアクセントとなり、ほどよい甘さです。

おばあちゃんの家に遊びに行ったような懐かしい空間で味わう素朴などら焼きは、心をほっこりと温かくしてくれます。

店主の”好き”という想いから生まれたコジコジとのコラボ。好きが高じて、プロダクションに正式な許可を得て生まれたコジコジの和三盆糖。

コジコジファンにはたまらない和三盆糖ですね。


5.【磯子風月堂】「半分、青い」で使われた黒糖饅頭/根岸駅

創業は昭和13年。永きにわたり磯子の地で愛されている「磯子風月堂」。

現在の店主は3代目で、家族で営む素敵な和菓子店です。

黒糖饅頭

この黒糖饅頭は、2018年にNHKで放送された連続テレビ小説「半分、青い。」にも使われています。何でも、風月堂の黒糖饅頭がイメージに近いとオファーがあったそう。

黒糖のコクのある甘さがしっかりとあるのに、パクパクといくつでも食べられてしまうくらい、軽い後味が特徴です。

ごまだれ餅

地元・磯子で逸品認定を受けている「ごまだれ餅」は、とろりとした黒胡麻のたれが美味しいと評判のお菓子。

濃厚な黒胡麻の味と、甘さ控えめなたれが噛むたびに餅に絡んでいいバランス。弾力があり、それでいて柔らか。もち米の甘さをよく感じられます。


6.【菓匠 寿々木】創業112年!子持最中が人気/二俣川駅

創業112年の老舗和菓子店『菓匠 寿々木(かしょうすずき)』。

二俣川駅からバスで10分と駅から少し距離はありますが、地域の人だけでなく日本全国にファンを持つ和菓子店です。

栗入り小倉餡・栗入り白餡 各220円(税込)

寿々木で人気の和菓子は、栗が丸々一個入った「子持最中」。明治神宮献上菓子にもなっている逸品です。

小倉あんと白あんの2種類の味があります。中のあんこは4日間かけ、ゆっくりと糖度をあげていったもの。軽い食感の最中の皮の中には、すっきりとした後味の甘さのあんこがあたっぷりとつまっています。

焼醤油大福 130円(税込)

もう一つぜひ味わっていただきたいのが、甘じょっぱさにハマる人続出の「焼醤油大福」。

ひとくちかじると口の中には香ばしいお醤油の香りが!その後たっぷり詰まったあんこの甘さが口いっぱいに広がります。しょっぱさと甘さが一度に味わえるのですから、無限に食べられそうでハマるおいしさです。

7.【横濱 雅炉】四季折々の風情を織り込んだ上生菓子が人気/東戸塚駅

2020年7月、横浜の権太坂近くにオープンした「横濱 雅炉(よこはまがろ)」。最寄り駅からは少し離れていて、アクセスはあまり良いとは言えませんが、取材に訪れたときには次から次へとお客さんが訪れていました。

「横濱 雅炉」の和菓子の中で最初に紹介したいのは、食べるアートとも言える繊細な上生菓子です。日本の四季の移ろいがそのまま、芸術のような和菓子となっています。

季節の上生菓子は1個300円(税込)

季節によっては日本の行事だけでなく、ハロウィンやクリスマスにちなんだ和菓子も並びます。毎月のように訪れたくなりますね。

オープンして1年、すっかりご近所の人たちご用達のお店となった雅炉には、毎日のおやつを求めて訪れる人も。1年を通して人気なのが、お店で一つひとつ丁寧に焼いているどら焼き。

どら焼き 200円(税込)

とけるようなどら焼きの皮の中には、しっかりと小豆の粒が残ったあんこがぎっしり。ファンが多いのも納得のおいしさです。
Googleマップを片手に、わざわざ探してでも出かけたいお店です。

8.【焼きたてカステラの店 茶和 -sawa-】毎朝焼きたて! 住宅街でファンを集める、手づくりカステラ/二俣川駅

2016年に二俣川駅から徒歩10分の住宅街にオープンした「焼きたてカステラの店 茶和 -sawa-」。

店主の金子由美さんは、小学生の頃から習っていた茶道をきっかけにお菓子職人の道へ進み、専門学校卒業後、修業先の和菓子店で焼かせてもらったカステラの美味しさに感動し、カステラの専門店を開業しました。

通常、カステラは焼成後一晩おき、状態を落ち着かせてから販売するのが一般的ですが、「茶和」では手づくりならではの焼きたての味を楽しんでもらいたいと、毎朝焼いたカステラを店頭に並べています。9時30分の焼き上がりに合わせて来店すると、まだほの温かいカステラに出合えるそうですよ。

「茶和」では、薄く切ったカステラにバタークリームをサンドした「カステラサンド」(1個220円)も人気! イチゴやチョコなど6種類が揃っており、店主イチオシは、自家製ラムレーズンを挟んだ「レーズンバターサンド」。

その他、季節のフルーツ大福や上生菓子、カステララスクなどの焼き菓子も並び、小さな売り場に店主の創意工夫が詰まった素敵なお店です。

9.【たんの和菓子店】金沢文庫にあるオンリーワンの和菓子店/金沢文庫駅

日本最古の武家の文庫といわれる「金沢文庫」を駅名にしたこの町に、「たんの和菓子店」はあります。ひっきりなしにお客さんが訪れるお店には、一度食べたらきっとファンになるオンリーワンの和菓子がありました。

まず紹介したいのが「ナッツのおはぎ」。通年でよく売れている変わり種のおはぎです。

アーモンドとクルミをまぶした白あんの上に、ピスタチオがトッピングされ、異なるナッツのおいしさが調和しています。ここにクランベリーが足されているのがまさに絶妙のアレンジ。中身は粒が残るギリギリの固さのもち米なのでおなかも満足な一品です。

対面式に低く構えたショーケースにはさまざまな上生菓子が並んでいます。どれもころんとしていてかわいらしいのと色合いも淡いものが多いので、見ているだけでも楽しくなってきます。

「たんの和菓子店」の和菓子は、かわいらしくてスタイリッシュ。そう、昔からある和菓子なのに新しい。
「うちは老舗とかではなく私たちが始めたお店なので自由にできるんです」そう話してくれたのは店主の丹野さんご夫婦。

10年前に横浜市釜利谷で開業して、今から2年前に現在の場所に移転してきました。
「私たちがやっていきたいのは、地域のお客さまに気軽に立ち寄ってもらえるお店なんです」の言葉通り、多くのお客さんがお目当ての菓子を買い求めに訪れます。
その時にお客さんとひと言ふた言、会話をするのですが、お名前で話しかけているからなのか、どこかしらアットホームな空気が漂います。

ここでしか買えない和菓子が待っています。ぜひ、一度出かけてみてはいかがでしょうか。

10.【御菓子司 清月】江戸時代の鶴見名菓「よねまんじゅう」が現代に復活!/鶴見駅

JR鶴見駅東口、もしくは京急鶴見駅から徒歩2分。第一京浜へと向かう東口中央通りに面した「御菓子司 清月」。明治43(1910)年創業の老舗和菓子店です。現在の当主田村幹夫さんは四代目となります。

江戸時代、東海道の川崎宿と神奈川宿の間にある鶴見は、立場(休憩所)として賑わい、40軒ほどのお茶屋さんがありました。そこで好んで食べられていたのが、お餅を使ったシンプルなよねまんじゅうです。民謡「お江戸日本橋」中でも歌われている人気銘菓でした。ところが明治5年(1872年)に鉄道が開通すると、人通りも少なくなりお茶屋とよねまんじゅうは姿を消してしまいました。
それを昭和に復活させたのが、清月の三代目当主であった田村ひろじさん。

江戸時代は塩あんが入った大福のような形をしていましたが、砂糖を加えたあんを、食べやすいよう小さな俵型へと改良。伝統的なお菓子でありながら、今の流行を取り入れた新しいよねまんじゅうの誕生です。

もち米粉を使った羽二重餅はふんわりとやわらかく、中のあんこは、こしあん・白あん・梅あんの3種類。甘さは控えめで小ぶりなサイズのため、いくらでも食べられそうです。

江戸時代の銘菓を販売というと、他のお菓子も昔ながらのものが多いのではと思ってしまいそうですが、洋菓子のテイストを取り入れた現代風のお菓子も多くつくられています。

「御目出鯛(おめでたい)」は中に栗の入った鯛の形をしたお菓子。なんと生地にはフランスの発酵バター、イズニーが使われています。

かながわ名産100選にも選ばれたよねまんじゅうはもとより、その他のお菓子も魅力たっぷりです。今話題の鶴見。遊びに来たら、ぜひお土産に買って帰ってくださいね。

横浜の老舗和菓子を味わう

横浜にはわらび餅やどら焼き、お団子など、店主の愛情のこもった和菓子がたくさん。店頭に立ち寄ってお店の雰囲気も含めてぜひ楽しんでいただきたいです。

長く愛され続ける老舗店の美味しい和菓子を味わってみてくださいね♪

文:oriori編集部