和菓子の伝統を大切にしながら、新しい自由な発想でつくられる「ネオ和菓子」。アートでフォトジェニックな見た目、斬新な素材の組み合わせなどが、メディアやSNSでもたびたび話題となっています。
今回は、全国各地からお取り寄せできる注目の「ネオ和菓子」を厳選。ご自分へのご褒美はもちろん、和菓子好きな方へのサプライズの贈り物にもぜひ選んでみてください。
- 1.【高木屋】色とりどりのまあるい最中「紙ふうせん」
- 2.【薄氷本舗 五郎丸屋】五味五色が口の中でほどける「T五」
- 3.【UCHU wagashi】カットした断面も楽しい「フルーツの羊羹(NEXT 100 YEARS)」
- 4.【乃し梅本舗 佐藤屋】意外な組み合わせがマッチ、レモンと洋酒と黒糖の羊羹「りぶれ」
- 5.【たろう】新感覚のフレーバーが揃う「たろうのようかん」
- 6.【会津長門屋】切るたびに絵柄が変わる芸術品「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」
- 7.【亀屋清永】名画からインスピレーションを得た芸術的な味わいの羊羹「翔 SHOU」
- 8.【うら田】アーモンドやレモンが香るやさしい甘さの「愛香菓」
- 9.【季のせ】おしゃれな夏のフルーツ羊羹「燦々」
- 10.【都松庵】自分でつくれるモダンな最中セット「MIYAKO MONAKA」
- 11.【とも栄】まるでケーキ!?新発想の「ベイクドようかん 湖々菓楽」
- 12.【古都美】水羊羹の最進化系「チーズケーキ クッキーサンド」
- 13.【越乃雪本舗大和屋】繊細な色合いが幻想的なストーリーを想起させる「万華鏡のかけら」
1.【高木屋】色とりどりのまあるい最中「紙ふうせん」
紙ふうせん(9個入) 648円(税込)
大正14(1925)年、金沢兼六園の南、本多町に創業した「菓匠高木屋」。金沢菓子名工に選出された実力を持つ同店では、新しい時代の流れに沿うべく新製品の開発に力を注いでいます。
なかでも人気なのは、和菓子に洋のエッセンスを取り入れた「紙ふうせん」。色とりどりの丸い最中に、ピンクにはぶどう、白色にはレモン、緑色には白ワインの和風ゼリー(錦玉)が入っています。パリッとした皮とやさしい甘さのゼリーが魅力の新しい和菓子です。
オンラインショップでは紙ふうせん3種9個セットの購入が可能。このほか、あんず餅やあんずパイ、加賀大納言パイなど人気の味も揃います。
2.【薄氷本舗 五郎丸屋】五味五色が口の中でほどける「T五」
T五 ティーゴ(5枚入) 756円(税込)
創業は宝暦2(1752)年。江戸時代から260余年の歴史を誇る、富山県石動(いするぎ)の銘店「薄氷本舗」。代表銘菓「薄氷(うすごおり)」をはじめ、伝統ある和菓子の数々が揃います。
薄氷のように、口の中に入れると溶ける薄い干菓子「T五」。こだわりの和の天然素材による五つのTONE(色合い)とTASTE(味わい)を楽しめることから、名付けられました。
桜・塩味、抹茶・苦味、柚子・酸味、和三盆・甘味、胡麻・滋味の五味五色が一箱に。オンラインショップでは、10枚入り・24枚入り・40枚入りも用意されています。
3.【UCHU wagashi】カットした断面も楽しい「フルーツの羊羹(NEXT 100 YEARS)」
フルーツの羊羹(NEXT 100 YEARS) 1,730円(税込)
京都の新しい和菓子店「UCHU wagashi」から誕生した、新シリーズ「NEXT 100 YEARS」。今つくっている和菓子が100年後に新しい文化となるように。そんな思いが込められた、斬新でキュートなお菓子が並びます。
注目は、カラフルな断面が目を引く「フルーツの羊羹」。香料は使わず、素材の良さをそのまま使った甘夏、桃、ぶどうのフルーツ羹を、卵白を加えて軽やかにした白あんに合わせています。カットしたときにきれいな柄ができるよう、丁寧につくられているのだとか。
どんな飲み物にも合わせやすい新感覚の羊羹は、贈り物にも喜ばれそうです。和洋が融合したポップなお菓子が満載のオンラインショップは必見です。
4.【乃し梅本舗 佐藤屋】意外な組み合わせがマッチ、レモンと洋酒と黒糖の羊羹「りぶれ」
レモンと洋酒と黒糖の羊羹「りぶれ」 1,296円(税込)
文政4(1821)年に山形で創業した「乃し梅本舗 佐藤屋」。山形名物、完熟梅の銘菓「乃し梅」をはじめとする伝統の菓子と、「今」の感性でつくる自由なネオ和菓子が同居する老舗です。
おすすめは、レモンの爽やかな香りとラムと黒糖の芳醇な味わいが絶妙にマッチした、レモンと洋酒と黒糖の羊羹「りぶれ」。愛媛県の怒和島(ぬわじま)の一軒の農家から届く、樹上で熟したレモンを使用。そのレモンを蜜漬けして、ラム酒を練りこんだ黒糖羊羹の上に重ねています。
オンラインストアではこちらの羊羹のほか、SNSで評判となった美しい羊羹「空ノムコウ」も。ぜひアクセスしてみてください。
5.【たろう】新感覚のフレーバーが揃う「たろうのようかん」
たろうのようかん 1本(80g) 302円(税込)
2005年、金沢に創業した和菓子屋「茶菓工房たろう」。チョコレートの羊羹やマカダミアナッツを使った干菓子など新感覚のお菓子が評判です。
一番人気の「たろうのようかん」は、コーヒーや紅茶、ミルクにも合う5種類があります。生チョコのような「カカオチョコ」「ホワイトチョコ」、粒々の食感も楽しい「ピーナツバター」、ぜいたくな抹茶の香りの「こいちゃ」、すっきり素朴な甘さの「あずき」。お好みの味わいを見つけてみてください。
おしゃれでハイセンスなパッケージでギフトにもぴったり。たろうのお菓子はオンラインショップで購入できます。
6.【会津長門屋】切るたびに絵柄が変わる芸術品「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」
Fly Me to The Moon羊羹ファンタジア 3,500円(内税)
嘉永元年(1848)の創業以来、会津で愛されてきた和菓子屋「長門屋」。会津の良さ、素材の良さを大切にした郷土菓子や創作菓子が人気です。
特に注目を集めるのは、アートのように美しい「Fly Me to The Moon羊羹ファンタジア」。切るたびに出てくる絵柄が変化し、三日月から満月へ羽ばたいていく不思議な羊羹。シャンパンや鬼くるみ、レーズンなどを用いた大人な味わいで、紅茶やワインとも相性抜群です。
日本画家舛田玲香さんが書き下ろしたというパッケージもおしゃれ。あっと驚くギフトになること請け合いです。オンラインショップでは動画も公開中。
7.【亀屋清永】名画からインスピレーションを得た芸術的な味わいの羊羹「翔 SHOU」
翔 SHOU(あんず 5個入) 540円(税込)
元和3(1617)年の創業から400年、京都祇園で伝統の継承と共に和菓子つくりへの努力を重ねてきた「亀屋清永」。言わずと知れた老舗です。
こちらは、あんずといちじくのドライフルーツを入れたひと口サイズの羊羹「翔 SHOU」。ゴッホが描いた果樹園シリーズにインスピレーションを得てつくられたのだとか。和洋が融合した芸術的な味わいは、新たなファンを生みそうです。
季節のごあいさつにふさわしいみやびな和菓子が揃う亀屋清永のオンラインショップは、お取り寄せ・贈り物選びに重宝します。
8.【うら田】アーモンドやレモンが香るやさしい甘さの「愛香菓」
愛香菓 8個入(包装、のし不可) 584円(税込)
昭和11(1936)年、“菓子の都”金沢で創業した和菓子店「うら田」。金沢の郷土玩具「加賀八幡起上り」を模した最中などが人気のお店です。
職人が金沢の雪解けをイメージしてつくった新しいお菓子「愛香菓」は、アーモンドとレモン、シナモンの香りがしなやかに溶けあった、奥ゆかしい風味の逸品です。口の中でふわっと広がるやさしい甘さと香りを堪能できます。
オンラインショップでは「愛香菓」のほか、「加賀八幡 起上もなか」といった定番商品も。
9.【季のせ】おしゃれな夏のフルーツ羊羹「燦々」
燦々(1本入り) 1,836円(税込) ※夏季限定商品です。
福岡県は宇美八幡宮の中に工房を構える和菓子屋「季のせ(ときのせ)」。手土産にもぴったりのかわいらしい和菓子が揃います。
一見するとゼリーのようなおしゃれな姿のお菓子「燦々」。マンゴー、アップル、アプリコット、パイナップル、レモン、オレンジ、クランベリーの7種類のドライフルーツをモヒートリキュールでさっぱり仕上げた夏の羊羹です。冷蔵庫で冷やすと、より一層おいしくいただけるのだとか。
このほか、プチサイズの最中やチョコレート菓子など、遊び心あふれるお菓子が並ぶオンラインショップは必見です。
10.【都松庵】自分でつくれるモダンな最中セット「MIYAKO MONAKA」
MIYAKO MONAKA 320円(税込)
昭和25(1950)年創業の京都堀川三条のあんこ屋がてがけるあんこ菓子専門店「都松庵(としょうあん)」。素材にも製法にもこだわった自慢のあんこを使用した新しい発想の和菓子が魅力です。
「MIYAKO MONAKA」は、自分でつくれる最中セット。北海道産エリモ小豆の特製粒あんに、もちもちの求肥、契約栽培によるもち米を使った香ばしい最中皮が一箱に。お好みでアイスや季節のフルーツを添えたりと、思い思いに楽しむことができます。
最中1セットで1箱というぜいたくなパッケージ。シンプルモダンなデザインは、おしゃれな方へのギフトにもマッチします。自分へのご褒美にもいかがですか。
11.【とも栄】まるでケーキ!?新発想の「ベイクドようかん 湖々菓楽」
ベイクドようかん 湖々菓楽 2,900円(税込)
昭和7(1932)年創業、滋賀県高島市の和菓子店「とも栄菓舗」。伝統菓子はもちろん、新たなテイストや素材を取り入れた斬新なお菓子でも楽しませてくれます。
2021年春に販売を開始した「ベイクドようかん 湖々菓楽(ここから)」は、滋賀県の石臼抹茶を使用した焼き羊羹。きな粉と米粉のサブレ生地に、抹茶の香りと自家製白あんのなめらかさがマッチします。
小麦粉不使用のグルテンフリーで、動物性食品も使用していないヴィーガンスイーツであることもうれしいポイント。健康を気遣う方へのギフトにもおすすめです。
12.【古都美】水羊羹の最進化系「チーズケーキ クッキーサンド」
チーズケーキ クッキーサンド 3種類のアソートセット 1,250円(税込)
金沢の21世紀美術館のそばで、菓子店とカフェを構える「古都美」。伝統とモダンが融合する金沢の街にふさわしい、ハイセンスな和菓子が並びます。
2021年8月には「チーズケーキクッキーサンド」を新発売。水羊羹をチーズケーキではさみ、さらにクッキーではさむという“2度のサンド”が新しいお菓子です。3つの素材の食感が織りなす絶妙なハーモニーのとりこになるファンも多いのだとか。ゆず、宇治抹茶、ほうじ茶、3種類のフレーバーをお楽しみいただけます。
“水羊羹の最進化系”はオンラインでお取り寄せ可能。温度でも変わるその食感をぜひ体感してみてください。
13.【越乃雪本舗大和屋】繊細な色合いが幻想的なストーリーを想起させる「万華鏡のかけら」
万華鏡のかけら 1,242円(税込)
安永7(1778)年、越後の長岡藩にて創業された「越乃雪本舗大和屋」。長くにわたって藩の御用菓子をつくってきた老舗和菓子舗の生み出したお菓子が「万華鏡のかけら」です。
すりガラスにも似た半透明のまあるい琥珀糖に閉じこめられたのは、色とりどりの寒氷。
稲垣足穂の小説にでも出てきそうなネーミングとビジュアルを持つ幻想的なお菓子です。
万華鏡を模した円筒の中にはピンク、ブルー、クリアの3色の干菓子が10個納められています。ピンクはラズベリー、青はミント、透明はプレーンのお味になっています。賞味期間は常温で20日と日持ちもするので、プレゼントにも最適です。
見ているだけでワクワクする「ネオ和菓子」の数々をご紹介しました。
老舗和菓子店の新たな挑戦や、職人による独創的な発想により生まれる新しいお菓子たちに、心が惹きつけられます。和菓子好きな方はもちろん、流行に敏感な方への贈り物にも喜ばれそうです。旅行気分で、お取り寄せもお楽しみください。
文:fj