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和菓子の種類と名前一覧!その由来や製法もご紹介

oriori編集部

和菓子には、大きく分けて3つの種類があります。

和菓子の種類やそれぞれの名前の由来について、知らない方は多いのではないでしょうか?和菓子にはどんな種類があるのか、そして名前の由来を知るだけでも、和菓子の楽しみ方は変わるでしょう。

そこで今回は、和菓子の種類について解説した上で、有名な和菓子をご紹介します!

1.和菓子の種類

和菓子

和菓子の種類や名前を詳しく知っている人は、意外と少ないかもしれません。まず、和菓子には大きく分けて以下の3種類があることを押さえておきましょう。

・生菓子
・半生菓子
・干菓子

では、それぞれの特徴を見ていきましょう!

和菓子の種類①:生菓子

生菓子は、和菓子の中でもとくに目にすることが多いです。生菓子には、以下のような種類があります。

・餅物  … おはぎなど
・蒸し物 … ういろうなど
・焼き物 … どら焼きなど
・流し物 … 羊羹など
・練り物 … 練切など

生菓子は基本的に生の状態で食べるものなので、賞味期限が短いのが特徴です。

和菓子の種類②:半生菓子

半生菓子の主な種類は、以下の5つです。

・あん物 … 石衣など
・おか物 … 鹿の子など
・焼き物 … 桃山など
・流し物 … 羊羹など
・練り物 … 練切など

流し物と練り物は生菓子にもあり、同じように羊羹(ようかん)や練切(ねりきり)などが該当します。半生菓子は、生菓子よりも少し賞味期限が長いのが特徴です。

和菓子の種類③:干菓子

干菓子(ひがし)には、以下のような種類があります。

・打ち物 … らくがんなど
・押し物 … むらさめなど
・掛け物 … ひなあられなど
・焼き物 … 丸ボーロなど
・あめ物 … おきな飴など

干菓子は日持ちするのが特徴で、生菓子や半生菓子と比べると賞味期限は長めに設定されています。

2.生菓子の名前や由来

和菓子

ここからは実際の生菓子の名前をピックアップしながら、由来や製法などについて詳しく見ていきます。

よく知られている生菓子も多いので、それぞれの和菓子についてぜひ理解を深めてください。

今川焼(いまがわやき)

今川焼は、丸い金型で生地を焼き上げた焼き物の生菓子です。

小麦粉や卵、砂糖で作った生地であんこを包んであります。実は「今川焼」という名前は関東でよく使われるもので、他の地方では「大判焼き」や「回転焼き」と呼ばれることも。

東京・神田の今川橋の近くで売られていたことが、名前の由来といわれています。

カステラ・蒸しカステラ

カステラも有名な和菓子の1つです。

スポンジケーキを使った生菓子で、ポルトガルから伝わったことで知られています。バターを使わないスポンジケーキであることが特徴です。

小麦粉や砂糖、水飴や卵を使用しており、生菓子の中では焼き物に該当します。スペインのカスティーリャ王国が名前の由来となっているのは有名な話ですね。

羊羹(ようかん)

羊羹は流し物の生菓子です。

粉寒天を使うのが特徴で、粉寒天を煮込んで溶かし、そこに砂糖とこしあんを入れて練り上げます。

羊羹の名前の由来は、「中国において羊肉のスープでできる煮凝り」という説や、「羊の肝臓の形をしたお菓子が中国から伝わったときに羊羹と名前を付けられた」という説などがあります。

柏餅(かしわもち)

柏餅は、餅物に該当する生菓子です。

上新粉の餅を折り、間にあんこを挟んであります。柏餅を包む葉っぱは柏の葉だけでなく、サルトリイバラの葉なども使われます。柏餅を食べる習慣は江戸時代に広まったといわれています。

草餅(くさもち)

餅物に該当する草餅は、ヨモギの葉を練りこんで作られる緑色のお餅です。

草餅であんこを包むことが多いのですが、おはぎのようにあんこで草餅を包むものもあります。中国から伝わったといわれています。

桜餅(さくらもち)

桜餅は、焼き物に該当する生菓子です。

小麦粉や米粉で生地を作り、あんこを巻き、桜の葉で包んで仕上げるのが特徴で、発祥は江戸時代といわれています。

きんつば

高級和菓子として知られるきんつばは、焼き物に該当します。

あんこを四角く固めて、それを小麦粉の膜で覆うのが特徴です。地域によっては、楕円の形をしたきんつばもあります。

江戸中期に京都で作られたのが発祥で、最初は「ぎんつば」と呼ばれていたそうです。ぎんつばは後に江戸にまで伝わり、「銀」よりも「金」の方が格上ということから「きんつば」と呼ばれるようになったといわれています。

すあま

すあまは、上新粉で作られる蒸し物の生菓子です。

長方形のものが多く、表面は桃色、中身が白という見た目に特徴があります。東京の木場で生まれたとされていて、「薄甘い」味わいが転じて「すあま」となったといわれています。

団子(だんご)

団子は和菓子の定番ともいえるメジャーな生菓子で、蒸し物に該当します。穀物の粉に水や湯を加えて丸め、蒸して仕上げます。特に、みたらし団子や草団子などが有名ですね。

どら焼き

どら焼きは、焼き物に該当する生菓子です。

カステラをベースにした生地であんこを包みます。生地の部分には卵や砂糖、小麦粉、膨張剤などが使われます。どら焼きは、楽器の「銅鑼(どら)」をモチーフにして作られたといわれています。

ちまき

ちまきは、米粉で作られた餅を笹の葉で包んだ餅物の生菓子です。小さくて可愛らしい見た目が特徴で、端午の節句の和菓子としても有名です。発祥は中国といわれています。

現在は笹の葉で包むのが主流ですが、以前は「チガヤ」という葉で包まれて食べられており、チガヤで巻いて食べる食べ物であるため、「ちまき」と呼ばれるようになりました。

饅頭(まんじゅう)

饅頭は蒸し物の生菓子で、小麦粉などを練って作った生地であんこなどを包んだものです。

中国の「饅頭(マントウ)」や「包子(パオズ)」が変化してできたといわれています。知らない人はいない、定番の和菓子ですね。

辻占(つじうら)

辻占は、中に占いの結果が書かれた紙が入っている餅物の生菓子で、米粉のやわらかい口あたりがとてもおいしいことで知られます。

江戸時代に作られたといわれており、現在は石川県金沢市を代表する和菓子となっています。

練切(ねりきり)

練切とは、練り物に該当する和菓子で、白あんと砂糖でできており、求肥などを加えて形を整えたものです。さまざまな形があるのが特徴で、お茶席などで出される和菓子として知られています。

練切は古来よりあったとされるお菓子ですが、江戸時代に職人がさまざまな形に仕上げるようになったといわれています。

3.半生菓子の名前や由来

和菓子

次に、和菓子の1つである半生菓子の名前や製法、由来などを見ていきます。

鹿の子(かのこ)

鹿の子は、求肥などを使ってあんこを包んだものに、あずきやいんげんなどを貼り付けたおか物の半生菓子です。

整った粒がしっかりと隙間なく並んでいる様子が、鹿の背中の斑点に似ていることから、鹿の子と呼ばれるようになったといわれています。

求肥(ぎゅうひ)

半生菓の求肥は、練り物に該当します。

白玉粉などに砂糖を入れて、練り上げたものです。もともとは「牛皮」と書かれており、牛の皮のようにやわらかいことからその名が付いたといわれています。

最中(もなか)

最中はもち米をこねて伸ばした生地を焼き、その中にあんこを挟んだおか物の半生菓子です。

最中という名前は、「もなかの月」と口にした公家の言葉が由来とされています。

柚餅子(ゆべし)

柚餅子は、くるみや柚などが中に入った半生菓子です。

柚餅子は源平合戦の頃からあるとされる歴史の長い和菓子で、江戸時代は幕府への献上品として使われたといわれています。

甘納豆(あまなっとう)

甘納豆は、豆を煮た後しばらく乾燥させて、砂糖で仕上げる半生菓子です。江戸後期に日本橋で作られたのが最初という説が有力です。

石衣(いしごろも)

石衣は、松露とも呼ばれるあん物の半生菓子です。一口サイズの団子で、小豆のこしあんに水飴を加えて練り、白砂糖のすり蜜をかけて作ります。

比較的新しい和菓子で、明治時代に生まれたといわれています。また、石が衣をまとっているような見た目から、石衣と呼ばれるようになったといわれています。

4.干菓子の名前や由来

和菓子

最後に、干菓子の名前や由来を見ていきましょう。

あんみつ

あんみつは、みつまめにあんを盛り付けた干菓子で、掛け物にあたります。

寒天、えんどう豆、小豆餡、求肥、干杏子などを盛り付けたものに、蜜をかけて食べます。あんみつは、関東大震災の後に復興の意味を込めて作られたといわれています。

おこし

おこしは、掛け物の干菓子の1つです。 穀物を加熱して干した後、水飴と混ぜて型に入れて乾燥させて作ります。おこしの中でも、特に「雷おこし」が有名です。

発祥は遣唐使が日本に持ってきた唐菓子といわれており、とても歴史が長いのが特徴です。

あられ

あられは掛け物の干菓子で、もち米を使って作られます。 ひなあられなどが有名で、サクサクとした食感が特徴です。平安時代のあられ餅・玉あられが発祥とされており、歴史ある和菓子といえます。

あられを製造している最中に、飛び跳ねて聞こえる音が「霰(あられ)」に似ていることから「あられ」と呼ばれるようになったといわれています。

有平糖(あるへいとう)

有平糖は、あめ物に該当する干菓子の1つです。 砂糖に水飴を加えて、じっくり煮詰めてから形を整えて仕上げられます。外来のお菓子として知られており、ポルトガルやオランダなどから伝わったとされています。

ポルトガル語のAlfeloa(アルフェロア=糖菓)が名前の由来といわれています。

煎餅(せんべい)

煎餅も定番の干菓子の1つで、焼き物に該当します。原料はうるち米で焼き煎餅が主流ですが、揚げ煎餅もあります。

ほとんどが丸形ですが、四角や棒型などもあります。煎餅の歴史は長く、紀元前に中国で作られたのが始まりといわれています。

らくがん

らくがんは、もち米や大豆、砂糖、水飴を使って作られる打ち物の干菓子です。さまざまな形があるのが特徴で、高級菓子としても知られます。中国から伝わったとされています。

らくがんの名前の由来はいくつかの説がありますが、中国のお菓子である「軟落甘(なんらくかん)」というお菓子が略されて「落甘」となったことが有力とされています。

かりんとう

かりんとうは焼き物の干菓子で、小麦粉や砂糖、食塩、イーストなどを使って作られます。奈良時代に遣唐使が持ち込んだのが発祥といわれており、長い歴史があります。

「花林の木の色に似ていること」や「食べるときにカリカリと音がでること」などが名前の由来といわれています。

飴玉(あめだま)

あめ物に該当する飴玉は、米やイモなどの穀物の成分であるデンプンを糖化して作られる干菓子です。

いわゆる「キャンディー」も飴玉に該当します。飴玉の歴史も長く、700年頃にはすでにあったといわれています。

5.和菓子の奥深さを知ろう

和菓子にはさまざまな種類があり、その特徴や製法などは多岐にわたります。今回紹介した和菓子は、ほんの一部にすぎません。

長い歴史の中で、多くの人に愛されてきた和菓子。名前の由来や製法などを少し知るだけで、和菓子をさらに楽しめるのではないでしょうか。

自分が好きな和菓子はどの種類で、どのように作られ、どのような由来があるのか、楽しみながら味わってみましょう!

取材・文:oriori編集部