- 1.地元で愛される代表銘菓「爾比久良」
- 2.秋冬限定! 貴重な練馬産の栗を使った「美山づと」
- 3.美しくおいしい、季節の上生菓子
- 4.おやつに食べたい「栗どら」と「生どら焼」
- 5.「地元で唯一無二の和菓子屋」を目指して
東京・練馬区の大泉学園駅からバス通りを少し進んだ住宅街にお店を構える、和菓子屋「大吾(だいご)」。地域に根ざしたお菓子づくりを心がけ、地元の方はもちろん、全国にファンの多い名店です。
店内には、代表銘菓「爾比久良(にいくら)」をはじめ、四季折々の和菓子がずらり。取材中もお客さんの足が途切れない、その人気の秘密に迫ります。
1.地元で愛される代表銘菓「爾比久良」
「地元で愛されるお菓子をつくりたい」との思いから生まれた、近隣地域の古称である「にいくら」をその名に冠した代表銘菓「爾比久良」。各地の百貨店でも販売されており、見かけたことのある方も多いのでは。
爾比久良 1個500円(税込)
ごろっとした丸栗を包んでいるのは、卵黄と白あんを調和させた黄味羽二重時雨あんに、上質な小豆あん。しっとり上品な食感と風雅な甘さが口の中でほどけます。お抹茶や緑茶のお供にぴったり。手土産としてはもちろん、お中元やお歳暮、ご進物としても人気なのだそう。
【数量限定】爾比久良 黒糖 1個500円(税込)
こちらは数量限定の「爾比久良 黒糖」。沖縄産の黒糖をふんだんに使用した「黒糖」の羽二重時雨で、白あんに包まれた渋皮付きの一粒栗を包んでいます。ふわりとした口どけ、滋味深くて濃厚な黒糖の風味が堪能できます。通常の爾比久良と、ぜひ食べ比べを楽しんでみてください。
2.秋冬限定! 貴重な練馬産の栗を使った「美山づと」
【秋冬限定商品】美山づと 1個230円(税込)
栗のお菓子ならこちらも見逃せません。秋冬限定で味わえる「美山(みやま)づと」。モッチリとした小豆こなし生地でホックリとした純栗あんを包んだ蒸菓子です。使っているのは、貴重な練馬産の栗。年々減少する地元の農家を応援したいという店主の想いもこもった、こだわりの一品です。季節のご挨拶にもぜひ。
「美山づと」とともに人気なのが、通年で販売されている「暁(あかつき)」。
かわいらしい包み紙で、セットで購入される方も多いのだそう。
暁 1個230円(税込)
普通の小豆に比べて収穫量の少ない白小豆。その中でも生産の難しさから「奇跡の白小豆」とも言われる「丹波白雪大納言」を使用した創作菓子「暁」。その貴重な豆の味わいを活かし、ほんのり塩味の利いた蒸し羊羹生地で包んで蒸しあげています。繊細で上品な味わいは、一度食べたらきっととりこになるはず。
3.美しくおいしい、季節の上生菓子
上生菓子 1個280円(税込)
四季折々の上生菓子も大吾の魅力の一つ。旬の素材を取り入れたり、花をかたどったり、季節の移ろいを感じられる風情豊かな和菓子が店頭に並びます。
こちらは秋の上生菓子「菊衣」。食用菊を使って美しく仕上げた姿、ゆずが香るあんも上品です。このほか、秋は紅葉や菊を表したかわいらしい生菓子も。季節ごとに変化する生菓子の姿と味わいをお楽しみいただけます。
季節の上生菓子は、「大吾」公式サイトの「上生菓子Gallery」で紹介されています。
http://www.wagashi-daigo.co.jp/html/syouhin_jyounamakashi_gallery.html
4.おやつに食べたい「栗どら」と「生どら焼」
ついつい自分用のお土産に買いたくなるのはこちらのどら焼き。求肥餅の入った通常のどら焼きのほか、栗をふんだんに使った「栗どら」、生クリームと合わせた「生どら焼」も人気です。
秋に食べたい栗どら。砂糖と水飴以外に一切つなぎを使用しない全栗あんが特徴です。渋皮付きの一粒栗入りで食べ応えがあります。
生どら焼 1個260円
国内最高級とされる大粒の丹波産大納言を使用した粒あんに、生クリームを合わせた「生どら焼」。ふわっと溶ける生クリームと、甘さ控えめの粒あんの相性が抜群です。こちらは今年の夏に発売した新メニューだそう。和菓子屋・大吾の進化は続きます。
5.「地元で唯一無二の和菓子屋」を目指して
地域の古称を冠した銘菓や、地元の素材を使った和菓子など、「地域密着」を大切にしている大吾。「気軽にお土産として楽しんでほしい」、「お店で四季を感じてほしい」と、ショーケースには季節ごとにさまざまな和菓子が並びます。職人が心を込めてつくる上生菓子はもちろん、みかん蕨餅(夏季限定)やいちご大福(冬季限定)といった新感覚の味も必見です。季節が変わるたびに足を運びたくなる、魅力がいっぱいのお店。一度訪ねたら、きっとそのおいしさと温かさのファンになってしまうはず。「地元で唯一無二の和菓子屋」を目指して邁進する「大吾」から、これからも目が離せません。
取材・文:fj