目黒・中目黒

【御門屋 本店】愛されて25年。目黒のおかき専門店から誕生した名物「揚げまんじゅう」

笹木理恵

1.おかき専門店が生んだヒット商品「揚げまんじゅう」

御門屋

揚げまんじゅうで知られる「御門屋」は、おかきの製造卸として、目黒通りの油面地蔵通り商店街に1952年(昭和27)創業。「油面」という地名の由来は、江戸時代に菜種の栽培が盛んだったからで、近隣で菜種油を使った商いが増えてきた流れで、「御門屋」もおかきを製造するようになったといいます。

御門屋

その後、店舗展開を進める中で、恵比寿アトレ店の出店をきっかけに開発したのが、揚げまんじゅう。今から25年ほど前のことで、瞬く間にヒット商品に成長しました。


2.一番人気は「こし餡」。季節限定品もお楽しみ

御門屋

揚げまんじゅうは、薄皮の生地、なめらかで風味豊かなこしあん、油で揚げた香ばしい風味が三位一体となった美味しさが魅力のお菓子。揚げているのにくどくないので、ついもう1個…とあとひく味わいです。

こしあんに使う小豆は、提携農家から仕入れる北海道産の「朱鞠(しゅまり)」という希少品種。やや粒が小さく、薄紫のきれいな色と豊かな香りが特徴で、「御門屋」では3回こす手間をかけ、なめらかな口どけに仕上げています。

さらにまんじゅうの生地は、手ごねで作るのもこだわり。独自ブレンドの油で、低温からゆっくりじっくり揚げたら完成です。

御門屋

一番人気は「こし餡」。ほかに「胡麻」と「季節のあん」の3種類があり、1個130円(税込)。

季節のあんは、取材時の柚子のほか、秋以降は栗、安納芋、黒豆など1.5~2ヵ月ごとに入れ替わっていくそう。いずれも常温で1週間日持ちするので、東京みやげとしても重宝されています。


3.もち米の風味豊かなサクサクおかき

御門屋

一方、創業以来の看板商品である「おかき」も隠れた名品。宮城県産の最高級餅米「みやこがね」を使っており、食べるともち米の香りが口いっぱいに広がります。

人気商品の「揚もち」357円(税込)は、醤油・塩・海老の3種類があります。

御門屋

また、食べきりサイズでおやつにぴったりなのが、1袋に6種類のおかきを詰め合わせた「おかき一客」。108円(税込)というお手頃価格で嬉しくなります。


4.本店限定のイートインメニューにも注目!

御門屋

「御門屋」は現在、目黒の本店のほか、東京駅や品川駅、アトレ恵比寿など計12店舗を展開。本店にはカフェ「くつろぎ茶寮」があり、イートインも楽しめます。

カフェの人気メニューは白玉ぜんざい。北海道・駒ヶ岳の大納言小豆を店で炊いた自家製のつぶあんは、ふっくらとした豆の食感とふくよかな香りが絶品です。コーヒーと揚げまんじゅうの意外な相性のよさも体験できますよ。

御門屋

最近は若い世代にも食べてもらえるように、Instagramなどにも力を入れている同店。9月にオープンした中目黒店では、食べ方の提案など新しい試みを行なっていくとのことで、今後が楽しみですね。

取材・文:笹木理恵