武蔵小杉・新丸子

【菓心 桔梗屋】 看板商品は創業以来人気の「みかぼ焼き」。こだわり抜かれた自家製あんが絶品!

笹木理恵

1.豆から炊くこだわりの自家製あん

桔梗屋

神奈川・新丸子で創業62年を迎える和菓子店「菓心 桔梗屋(ききょうや)」。親子3代、家族で経営するアットホームな和菓子店です。

和菓子はもちろん、ご家族の温かな雰囲気が大好きで、私もいつも元気をもらっています。

桔梗屋

最大のこだわりは、北海道十勝産小豆で作る自家製のあん。最近は和菓子店でも、ベースの生あんを仕入れるお店が多い中、桔梗屋では豆を煮るところからすべて手づくりしています。

粒あんは、小豆の存在感を感じられるように大粒小豆を使用し、風味豊かな味わいに。やや淡い色味のこしあんは、すっきりとした後味が持ち味。手亡豆(てぼうまめ)で作る白あんは、こしあんよりも細かいメッシュでこして、なめらかな口どけに仕上げています。

2.あんの美味しさが際立つ、日常の和菓子

桔梗屋

カウンターには、季節替わりで常時30~40品のお菓子が並び、思わず目移りしてしまいます。一番人気は、「新丸子まんじゅう」。ぱくっと食べられる小ぶりなサイズ感と、1個55円というお手頃な価格が評判で、お土産用にまとめて購入するお客も多いそう。

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自家製あんの美味しさをシンプルに味わうなら、2種類の「きんつば」食べ比べもおすすめ。「蒸し金つば」(120円)は、もちっとした皮に包まれたほくほくの粒あんが主役。

一方、「栗金つば」(220円)は、こしあんと隠し味の白あんに、栗の甘露煮がごろっと入ったリッチな仕立て。なめらかな口どけと豊かな豆の風味が感動的な美味しさです。

3.店頭で焼きたて!冬限定の「みかぼ焼き」

桔梗屋

もう一つ、創業以来の看板商品が、初代が考案した「みかぼ焼き」(130円)。卵不使用の生地に自家製あんをたっぷり詰め、店内の焼き場で1つずつ焼いています。ふんわりとしてやさしい甘みの生地と、ちょっと塩気のきいた粒あんが絶妙の組合せで、おやつにぴったり。

桔梗屋

桔梗屋ではほかにも、初代から3代目までが考案した人気商品があり、それぞれにファンがついています。2代目の義孝さんは、アイデアマン。和菓子に特化して商品ラインナップを一気に増やし、現在のお店の基盤を築きました。

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チーズ饅頭やチョコレート饅頭、卵生地であんを包んだ「太郎の夢」(170円)など、洋の要素を取り入れた和菓子が多いのは、当時、隣駅の武蔵小杉の開発によって増えた若い人たちに、気軽に和菓子を買ってもらいたいと考えたからだそう。

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そして、3代目の洋義さんは、2年間の修業を経て2019年よりお店に立っています。お店の仕事を覚えながら新しいことにも積極的に挑戦しており、コーヒーに合う和菓子をコンセプトにしたお饅頭「三代目コーヒーブラザーズ」(各200円)などを開発しています。

4.地元を元気に!ユニークなイベントも話題

桔梗屋

ご近所の方や若い人に気軽にお店を訪れてもらいたいと、近年はイベントにも力を入れている同店。

親子三代で別々のお饅頭を開発し、お客様に食べ比べてもらって一番気に入った商品に投票してもらうという「三代目からの挑戦状」や、花火の練りきりを並べて楽しむ「おうちで花火大会」。

店内に梨の木を作り、名物の梨のお菓子を飾ってお客様にもいでもらう「なし狩り」など、参加型で楽しめるイベントを開催し、そのユニークな内容が話題になっています。今後もどんなワクワクを届けてくれるのか楽しみです!

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取材・文:笹木理恵