川越

【紋蔵庵】朝ドラから誕生した「つばさかりん」や「川越ポテト」が人気! 創業150年以上の老舗和菓子店

中村 仁菜

埼玉県川越市を中心に6店舗を構える「お菓子の紋蔵庵(もんぞうあん)」は、慶応元(1865)年創業の和菓子店。

「地域に喜ばれるおいしいお菓子を作る」という信念のもと、長い間お菓子をつくり続けています。
今回は、紋蔵庵 蔵の街店でおすすめのお菓子を紹介していただきました。

1.川越観光の中心にある紋蔵庵 蔵の街店

JR川越駅から徒歩25分ほどの場所にある川越一番街商店街。昔ながらの蔵造りの建物が並ぶ430mの通りに甘味処や雑貨店が軒を連ねています。休日になると、多くの人が訪れる川越の中心です。

そんな、一番街商店街の札の辻交差点そばにあるのが紋蔵庵 蔵の街店。看板商品「つばさかりん」ののれんがはためき、活気ある店内の様子が伺えます。

2018年にオープンした蔵の街店は、紋蔵庵では一番新しい店舗。古い酒屋を改装した情緒たっぷりの店内には、定番商品や季節の和菓子がずらりと並んでいます。

併設のカフェでは、コーヒーやソフトクリームを販売。イートインスペースではカフェで注文した商品のほか、購入した和菓子も食べられます。

奥のカウンター席は大きな照明を付けず、窓から入る自然光を利用。外の雑踏から離れ、落ち着いた空間が広がります。

外のベンチでも飲食が可能です。見事な枯山水の庭を眺めながら、ゆったりと過ごせますよ。

2.看板商品のかりんとうまんじゅう「つばさかりん」

紋蔵庵で一番人気のお菓子が「つばさかりん」。じっくり煮詰めた焦がし蜜を生地に練り込み、さつまいもあんを包んで、かりんとう風に油でカラッと揚げています。

品名は川越を舞台にしたNHK朝の連続テレビ小説『つばさ』の主人公・玉木つばさから命名。つばさの実家である老舗和菓子店の撮影は、川越一番街商店街の店舗を利用したという縁もあります。

つばさかりん 1個129円(税込)

細長い形で持ちやすく、ぱくりと食べやすいのも魅力。口に入れると、黒糖のほろ苦さと甘いさつまいもあんが絶妙なバランスで混ざり合います。

さつまいもは、その時期一番の品種を使用するなど素材には十分こだわっているそうです。

平日でも完売が多いので、お取り置きや早めの時間帯に購入するのがおすすめです。

3.長年愛される和風スイートポテト「川越ポテト」

「川越ポテト」は、つばさかりんより前に発売された商品。長年通うお客様には、川越ポテトを好んで購入する方が多いとのこと。

パッケージには、江戸時代に川越芋のおいしさを洒落で表した「九里(栗)四里(より)うまい十三里」の一文が書かれ、芋菓子の歴史の長さを感じます。

川越ポテト 1個216円(税込)

開封するとさつまいもの香りが漂い、ころんとした一口サイズのポテトが登場。
しっとりとした口当たりと、ほくほくな食感を楽しみながらなめらかに溶けていきます。さつまいものおいしさを堪能できるお菓子です。

4.さつまいもをモチーフにした「川越ポテトクッキー」

「川越ぽてとクッキー」は、生地にさつまいもを練り込み、さつまいもの輪切りに見立てたクッキー。

グリーンのクラシカルな箱とかわいらしい形のクッキーは、子どもから大人まで幅広い世代に人気です。

川越ぽてとクッキー 1枚129円(税込)

頬張ると、サクサクとさつまいもの甘くやさしい風味が口いっぱいに広がり、なんとも幸せな気持ちに。軽さも相まって、ついもう1枚! と手が伸びてしまいます。

軽く持ち運びしやすいため、職場へのあいさつなど大人数向けにも利用できる優れものです。

5.春夏にぴったり! 新商品「ポテッとスムージー」

ポテッとスムージー テイクアウト500円、店内飲食509円(いずれも税込)

2022年3月からは、カフェメニューに「ポテッとスムージー」が加わります。

さつまいもベースのスムージーに川越ポテトクッキーを加えたお芋尽くしのスイーツ。甘さを抑えたさっぱりとした飲み心地で、春から夏にかけて涼やかな気分にさせてくれそうです。

紋蔵庵 蔵の街店はにぎやかな通りにあるので、気軽に立ち寄りやすい雰囲気。川越でのお土産探しや休憩にぜひ訪れてみてくださいね。

取材・文:中村仁菜