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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第32回 亀屋良長 笑み福〈干支〉」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

いよいよ年の瀬。今年もいろんなことがありました。皆さんはどんな一年を過ごされましたか。今回紹介するのは、今年の締めくくり、そして新しい年を迎えるのにぴったりなお菓子。京都・亀屋良長(かめやよしなが)の「笑み福」です。

2023年の干支である「卯」がモチーフとなったかわいいパッケージ。ピンクの背景にうさぎが跳びはねています。

このまま飾っておきたいくらいのかわいさですが、やっぱり食べたい欲には勝てません。というわけで早速開封! パカッと開いて、華やかな羊羹の登場です!

「笑み福」はなんと、おせち料理がモチーフになった羊羹。開発担当の方がおせち好きだったことから、おめでたい羊羹として、誕生しました。まさに、今の時期にぴったりな羊羹ですよね。ちなみに、我が家では毎年大晦日からおせちを食べ始めるのですが、年が明けてから食べるところもあり、地域性があるのだそう。

袋から出すと、なんとまぁ! 鮮やかできらめく羊羹!!

おせちに入っている黒豆・栗・くるみを中心に、マカダミアナッツやクランベリーなど、羊羹としては少し珍しいものものっています。

上から見たり、横から覗いたり、ワクワクが止まりません!

黒豆は「まめに暮らせますように」、小豆は「邪気払い」、栗は「商売繁盛」、くるみは「家庭円満」という縁起のよい意味が込められていて、本当におせちの気分を味わえます。

ひと口目は黒豆とくるみ、ふた口目はクランベリーと栗、など毎回口の中に入るたびに違った味わいでとても楽しいです!

おせちをモチーフに作られた羊羹、笑み福。日本の伝統的なお正月の文化を感じつつも、その見た目はまるでケーキのような華やかさ。新感覚の羊羹はきっと食べた人みんなに幸せをもたらしてくれること間違いなしです。

文:せせなおこ