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お取り寄せ連載企画 おやつの時間 「第35回 百花園 WACOLATE(和これーと)」

せせなおこ

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。この連載では、何げない毎日がちょっといい日になるような、そんなおやつを紹介します。

いよいよ来週はバレンタインデー! 今回選んだのは新潟にある百花園のWACOLATE(和コレート)です。「WACOLATE」は新しくできた第4のチョコレートと言われている「ルビーチョコレート」を使った和菓子。言われなければ、チョコと間違えてしまいそうな見た目とネーミングでとにかくおしゃれ!

ルビーチョコレートとはルビーカカオと呼ばれるピンク色のカカオから作られるチョコレート。洋菓子では多く使用されているルビーチョコレートを和菓子に使うことで、今までにない和菓子が作れるのではないかというのが誕生のきっかけなんだとか。

初めのうちは、ルビーチョコレートだけが使われる予定でしたが、「ブロンド(ゴールド)チョコレート」も第4のチョコレートと呼ばれていたため、新しい2種類のチョコレートが使われることになったそうです。

まずはこのお菓子が誕生するきっかけとなったルビーチョコレートの琥珀糖から。

言われなければ本当にチョコレートのようになめらかな食感で、琥珀糖の概念が覆ります!!! フランボワーズと隠し味に使われているのはなんとライム。爽やかな酸味とフルーティーな味わいについついもう一個と手が伸びてしまいます。
そしてブロンドチョコレート。

まるで生キャラメルのような食感と味わいはとっても濃厚! プラリネと隠し味にはアーモンドの香ばしさが引き締まるよう、フランス産のゲランドの塩が使われています。

宝石のようなおしゃれな見た目は見ているだけで気分が上がります。

お店の方におすすめポイントを伺うと、「日が経つにつれて少しづつ結晶化が進み、味や食感の変化が楽しめるところ」とのこと。というわけで何日かに分けて食べましたが、外側のシャリッと感が日に日に増して、同じお菓子でこんなに変化を楽しめるのはとても楽しい!

和菓子の概念を覆す、まるでチョコレートのような琥珀糖。今年のバレンタインは和菓子と過ごしてみませんか。

文:せせなおこ