鎌倉

【鎌倉甘味処くるみ】昭和レトロな鎌倉小町通りの甘味処で「くるみどら焼き」が新発売!

都野 雅子

関東有数の観光地・鎌倉で一番にぎわっているのが小町通り。今回は小町通りで常連のファンも多い甘味処「くるみ」をご紹介します。

「鎌倉甘味処くるみ」(以下くるみ)は駅からまっすぐ小町通りを進んだ左側にあります。鎌倉観光に来たことのある人なら見覚えが、そしてよく来る人ならなじみがあるのがこのロゴ。

1.創業昭和43(1968)年。鎌倉建長寺の雲龍図を手掛けた小泉淳作氏が描いたロゴ文字

どこか懐かしい感じのする文字は、建長寺の天井にある雲龍図や京都建仁寺にある双龍図などを手掛けた小泉淳作氏によるものです。

高名になる前に鎌倉在住の小泉氏にお願いして描いてもらったといいます。

創業から今年で56年。昭和の時代から今に至るまで、たくさんの常連さんが「くるみ」の味を求めて訪れています。

2.抹茶にバニラ。欲しいものが勢揃いの「くるみ特製あんみつ」

くるみ特製あんみつ 1,200円

甘味処といえばやっぱりあんみつ!ですよね。「くるみ」で使われている材料は天草から作られた自家製の寒天に手こねで毎日作る白玉、そして職人が丁寧に渋切りをし、自然のままの色合いが残る湘南製餡さんのあんこ。どれも創業当時から変わらない味です。

また、アイスにもこれらの素材をまとめる名脇役になれる国内メーカーのアイスを選んでいます。

それぞれにしっかりとしたおいしさがありながらスプーンでまとめて口に運ぶと絶妙なおいしさを味わえます。

忘れてはいけないのが黒蜜。沖縄産の黒糖から作った黒蜜は濃厚で甘みが強く、風味が豊かです。

あんこにはほんのり塩味があって甘すぎないので、この黒蜜がしつこく感じられません。たっぷりとした量ですが食べやすいのはバランスの良さ。「くるみ特製あんみつ」には1,500円の飲み物付きのものもあります。

また常連さんがよく注文するのが「クリーム白玉」。

アイスはバニラと抹茶の好きな方を選ぶことができます。

3.12/2新発売!の「くるみどら焼き」

くるみどら焼き400円

「くるみ」は12月2日にメニューを一部リニューアル。それに伴い新しく登場したのが「くるみどら焼き」です。

「くるみどら焼き」はお土産用の商品となっています。店名の「くるみ」に合わせてくるみを加えたあんこを使用。また、どら焼きの生地には平飼いの卵を使い、種子島産のさとうきび100%の砂糖で上品な甘さに仕上げています。

新作のために数種類の卵を試してしっとり感と濃厚さが出るものを選んだといいます。

店内でしか味わえなかったあんこをお土産として、持ち帰れるのはうれしいですね。気になるくるみ入りのあんは、あんみつのあんよりも甘め。噛むとくるみの香ばしい香りが広がります。

4.変わらない味をお届けして、変わらない笑顔でお出迎え

「よくお客様に『鎌倉に来た時は必ず寄るわね』と言われています」。

そう話すのは勤続35年と41年というお二人の従業員。

「くるみ」には近所に住む常連さんの他にも時折鎌倉を訪れるお客さんも来店されています。

「親切で丁寧で清潔に」そう心掛けながらくるみの味を他のスタッフと共に守っています。

10年ほど前に建て替えられた店内も創業当時の面影を残すようにつくられ、人通りが多くにぎやかな小町通りを格子越しに眺めながら昭和の時代にタイムスリップしてしまいそう!

ぜひ、足を運んでみて下さい。

取材・文:都野雅子