自由が丘・二子玉川

【黒船】音や食感の変化も味わおう!「黒船カステラ」のマニアックな楽しみ方

さとちん

1.豊かな鎮守の杜に守られた和モダンな和菓子店

黒船

東急東横線・大井町線の自由が丘駅中央口から歩いて5分。

緑豊かな森に囲まれた自由が丘のパワースポット熊野神社のすぐ近くに「黒船」はあります。少し離れたところから見ると森に包まれているようで、都会の喧騒を忘れさせてくれる静かな場所です。

黒船

白をベースとした和モダンな外観に、店内はシックで落ち着いた雰囲気。オシャレでハイセンスな自由が丘らしいお店です。

黒船

ディスプレイもオシャレですが、高級感のある手提げバッグやパッケージも素敵なんですよ!手土産でいただいたら喜ばれること間違いなしです。


2.こんな味わい方があったとは!?カステラの新しい楽しみ方

黒船 黒船カステラ 1本 1,200円(税抜)

黒船の看板商品ともいえる「黒船カステラ」。通常のカステラは小麦粉・卵・砂糖で作られていますが、黒船のカステラは牛乳と、牛乳から作られたクリームも使用。

ずっしりとしたイメージのあるカステラですが、黒船カステラは”ふんわり”と軽い食感となっています。

黒船

今でも大人気のカステラを、2020年10月にリニューアル。開発担当の植尾さんにお話しを伺いました。

新しいカステラは、今まで使用していた国産小麦を、国産の”石臼挽小麦”に刷新。さらに牛乳を北海道産のものに変えたことで、風味とコクがアップ。

今までは、作り立てのふわふわ感を味わうカステラでしたが、新しいカステラは、時間とともに変化する味と食感が楽しめるカステラとなっているそうです。

ふんわりカステラが、2日目・3日目と時間とともにしっとりと変化。「今日はどんな風になっているのかしら?」と、毎日ドキドキできるカステラなんです。唯一の難点は、おいしすぎて残しておくのが辛いということでしょうか…。

黒船

黒船カステラは1枚1枚職人が手で焼いているので、箱の横には焼いた職人の名前が押印されているんですよ。これって職人のプライドが押してあるようなものですよね。

そして、職人によって味や感触が微妙に違うそうです。「この人が焼いたカステラを食べたい!」と、ひそかにファンができている職人もいるとか。年末年始だけ登場する職人もいるんですって。

「黒船」のカステラをいただくときは、是非、押し印もチェックしてくださいね。植尾さんも時々焼いているそうです。

黒船

もうひとつ、植尾さんに教えていただいた興味深いお話。カステラの音って知ってました?黒文字(楊枝)でぎゅっと押さえると、”じゅじゅっ”と音がするんです。

ずっしりとしたカステラは音が低く、ふんわりしたカステラは音が高いため、焼き上がりを音でチェックするそうです。この音も職人によって違うのだとか。音まで楽しめるようになったら、かなりのカステラ通といえますね。


3.どらやきで楽しむ日本の四季

黒船 珠貴(たまき) 300円(税抜)

「黒船」でカステラと共に人気なのが「どらやき」です。黒糖ともち米粉を使用したは皮は、優しい甘さと深いコク、”もちもちっ”とした食感が他にはないおいしさ。1枚の皮で餡を包んだ、かわいい半月状の形も特徴的です。

自由が丘本店限定の「珠貴」は白餡に丹波産黒豆が添えられています。白いんげん豆を丁寧にこして作られた白あんは、まるでクリームのように滑らかな舌触り。大粒の黒豆はやわらかさの中に、ほどよい歯触りが残ります。

黒船 りんごポーネ 300円(税抜)

どらやきには生タイプの商品もあり、こちらは季節ごとに味が変わります。11月から発売されているのは、シャキシャキ感を残してコンポートにした“ふじりんご”を挟んだ「りんごポーネ」。

黒船

中のクリームにはマスカルポーネが使われています。チーズのコクと塩味、リンゴの甘さと酸味、黒糖入りの皮のまろやかな甘さが絶妙のハーモニー! 抹茶やいちご、栗など、日本の四季を味わえるどらやき。こちらもファンの多い商品です。


4.ここでしか食べられないカフェメニューも要チェック!

黒船どらバター&どらベリー(12月〜) 単品 880円(税込)、ドリンクセット 1,320円(税込)

2階には黒船のお菓子をおいしいお茶とともに味わえる「café COCOOCEN」があります。季節のパフェやオープンサンドならぬ、オープンどらやきといえるような見た目もかわいい「どらバター&どらベリー」など、カフェでしか味わえないメニューもあります。

黒船

一緒にいただくお茶も、黒船のお菓子をさらにおいしくいただけるこだわりの1杯。自由が丘散策で疲れた体をやさしい甘さでいたわってあげてください。

おいしいお菓子は、家族や知人にも買ってあげたくなるはず。帰りに1階でお土産も買えるのでちょうど良いですね。

取材・文:さとちん