鎌倉で一番賑わう場所といえば小町通り。この小町通りでいつも多くの人が訪れているお店の1つが「鎌倉まめや」です。
通りに大きく面した店先には色とりどりの豆菓子が並び、お客さんは試食を楽しみながら買い物かごに商品を次々に入れていきます。
鎌倉を訪れたことのある人ならきっと一度は食べたことのある人気のお店。
1.常時70種類以上が並ぶ豆菓子屋さん
「鎌倉まめや」にはたくさんの種類の豆菓子がありますが、実にその数70種類以上! 定番のものに季節限定商品や月イチで変わる商品もあるので、全商品数は100を超えるそう。
これだけあるとどれにしようか迷うのも当たり前ですが、ここでうれしいのが、試食です。
安心して試せるようにと1個ずつ個包装しているのもありがたい心配りですね。
店頭には人気上位が並べてあるので、まずはそこから試すのもおススメです。
ちなみに店長の清元さんにお話を伺った人気ベスト3がこちら。
1.マヨネーズピーナツ
まろやかなマヨネーズの酸味が噛むと甘くなる落花生の香ばしさとベストマッチの不動の1位。おやつにもおつまみにも合う万人向けの味。
2.青さわさび
後味がピリッとくるわさび味はアオサの風味とよく合い、こちらもお酒に合いそうな味。
3.湘南ミックス
お土産に最適なアソートタイプ。中を開けてみるとなんと20種類ものお菓子が一袋に入っています。いろいろ試したい人におススメです。
その他、伺った時の月イチの商品は「オレンジショコラ」。
和テイストだけではなく洋風なものも取り入れているので、新しい味を試してみて下さい。
2.知ってる? 豆菓子のつくり方
ところで、豆菓子ってどんな作り方をしているかご存じですか?
一口に豆といっても、落花生、大豆、小豆、黒豆、えんどう豆、アーモンドとその他にもたくさんあります。
豆菓子は、この豆を中心にしてもち米を原材料にした寒梅粉や小麦粉をまぶしてから焙煎しながらまんべんなく焼き上げます。そのため、このサクッとした食感になります。
たくさんの種類の豆を、一つ一つ丁寧につくっています。
3.思わずクスリ。こんな名前も。
ついつい、たくさんあるので、人気の商品ばかりに目がいってしまいますが、この小町通り店で10年以上店長をしている清元さんに、お気に入りの商品を伺ったところ、「きなこ豆」と「黒胡椒」を教えていただきました。
「きなこ豆」はほんのりときなこの甘さがクセになる味。また柔らかいのでお子様にもご年配の方にも食べやすいそう。
「黒胡椒」はスパイシーな黒胡椒が後を引く、男性にもおススメの味。ビールのお供にも喜ばれそうです。
また、面白いのが「おのろけ豆」。他の味は素材が名前になっているので想像ができますが、こちらは謎。名前の由来を伺うと「味が絡み合ってよく合う」からなんだとか。味は砂糖と醤油がちょうどいいバランスで、おせんべいのような感じ。プレゼントにすれば話題になりそうな一品です。
4.鎌倉に30年以上。豆菓子一筋の「鎌倉まめや」
「鎌倉まめや」の創業は1954年。神奈川県・二宮で落花生の加工卸からスタートしました。鎌倉の小町通りに店を構えたのが1988年のこと。以来、変わらぬ場所で商いを続けています。
そして「鎌倉まめや」の魅力である試食は、「食べてみて気に入ったものを買って欲しい」という気持ちから始まりました。
豆は栄養価も高く、積極的に取りたい食材の1つ。「鎌倉まめや」の豆菓子は、できるだけ保存料を使わず、厳選した材料で職人がつくる味は、飽きのこない親しみやすい味。
たくさんある種類の中からぜひ自分のお気に入りを見つけて下さいね。
取材・文:都野雅子