飯田橋・神楽坂

【慶希処AMATARRACE】糖度35度以上! ねっとり甘~い蜜芋と和の素材でつくる、新感覚の「和」パウンドケーキ

笹木理恵

1.東京大神宮そばの路地裏にある、「蜜芋スイーツ」専門店

昨今、人気が高まっている「さつまいも」スイーツ。スイートポテトやモンブラン、パフェ、ドリンクなどバリエーションも多彩で、専門店も多数登場しています。
そうした中、ちょっとぜいたくなオトナのさつまいもスイーツとしておすすめしたいのが、東京大神宮そばの裏路地にひっそりと店を構える「慶希処AMATARRACE(けいきどころ あまてらす)」。「『和』パウンドケーキ」をコンセプトにした、「蜜芋」スイーツの専門店です。

テイクアウトのみの小さな店内は、和テイストの落ち着いた雰囲気。オリジナルの音楽が耳に心地よく、ゆったりとした時間が流れています。

2.蜜芋たっぷり! ぜいたくな「和」パウンドケーキが看板商品

看板商品の「慶希」は、季節替わりも含めて計5種類。
糖度が高く、甘みと鮮やかな黄色が特徴の種子島産「黄金蜜芋」をたっぷりと生地に使用しているのが特徴です。「黄金蜜芋」の糖度は、なんと35度以上! 丁寧に育てた芋を、さらに石蔵で60日間貯蔵・熟成させることで糖度を上げているそうで、さつまいも単体で食べてもまさにデザートのような甘さ。

原材料には、ベーキングパウダー、マーガリン、白砂糖などは不使用。清潔な農場で飼料にこだわって育てられた「健康卵」をはじめ、無添加黒糖やよつ葉発酵バターなど厳選した素材を用いて手づくりしているので、安心していただけます。

また、生地は木箱に流して、低温でじっくり焼き上げるのもこだわり。蜜芋をたっぷり加えているので生地の水分が多く、一般的な紙や金属のパウンド型だと中まできれいに火が通らなかったり、きれいに膨らまなかったりするそうです。さらに、芋の個体差によって生地の状態も変わるので、混ぜ方や配合にも職人の工夫があり、粉の配合も合わせる素材によって変えていると言います。

焼成後、木箱ごと包装しているので、開けた時のインパクトも抜群。種類によって和紙のデザインが異なり、ギフトにふさわしい高級感のある見た目になっています。

3.和栗、リンゴ、抹茶……。蜜芋×和素材が奏でる、至福のハーモニー

一番人気の「和栗の慶希」(1本5,400円(税込))は、スイートポテトのように濃厚な蜜芋の生地に、風味豊かな渋皮栗とメープル風味の栗をぜいたくに使用。生地の中にも栗がゴロゴロ入っているので、素材そのものを味わっているかのような自然な美味しさ。栗が主役と言っても過言ではないほどで、栗好きの方はもちろん、甘い洋菓子が苦手な方にもおすすめです。

オンラインショップでは1本丸ごとの販売が中心ですが、店頭では自家用に買い求めやすいように、1切れ入りのお試しサイズや、ハーフサイズも購入できます。

宇治抹茶の風味豊かな「宇治抹茶の慶希」(ハーフ2,160円(税込))は、生チョコを食べているかのようなしっとりとした口どけで、抹茶の味も濃厚。「林檎の慶希」(ハーフ1,620円(税込))は、ラムレーズンやシナモンと合わせた大人の味わいで、お酒との相性もバッチリ。

1切れサイズの「縁結びけいき」(648円(税込))には、ひとつ一つメッセージが書かれた「招福メッセージ」がついていて、思わずほっこりします。

ちなみに来店時には、お茶と試食を出してくれるサービスも! スタッフさんが丁寧に説明してくれるので、ゆっくり選ぶことができますよ。

洋菓子のパウンドケーキよりもやさしい味わいで、小さなお子さんからご年配の方まで、幅広くおすすめできる「慶希」。大切な人への贈り物に、また家族でのだんらんのひとときに、さまざまなシチュエーションで味わっていただきたいお菓子です。

取材・文:笹木理恵