恵比寿・代官山

【恵比寿豆園】チョコ味やミルク味も! コーヒーや洋酒と合わせて楽しめる、新感覚のきんつば

笹木理恵

1.ユニークなフレーバーが10種類以上揃う「きんつば」専門店

チョコレートにラムレーズン、ほうじ茶にチョコミント……。これ全部、「きんつば」のバリエーションなんです!

恵比寿西口に店を構える「恵比寿豆園(まめぞの)」は、ユニークなフレーバーが多数揃う、きんつば専門店。9年目を迎えた恵比寿本店のほか、ルミネ立川にも支店があります。

創業時は、看板商品の「黒豆きんつば」1種類だったそうですが、現在店頭に並ぶきんつばは、常時13種類。洋素材との組み合わせも多く、どんな味だろうと想像するワクワク感や、選ぶ楽しみを与えてくれます。

2.バリエーションに富んだ味を可能にした、こだわりのあんと生地

「恵比寿豆園」のきんつばは、ベーシックな小豆あんに黒豆を加えた「小豆黒豆あん」を基本に、「小豆アーモンドあん」、「チョコ&小豆MIXあん」の3種類のあんをベースに作られています。

十勝産小豆と丹波種の大粒黒豆、さとうきび100%で作られた素炊糖(すだきとう)など素材にもこだわったあんは、甘さ控えめ。自然な小豆の旨味や香りと、ほくほく、ふっくらとした食感をダイレクトに楽しめます。時々感じる黒豆の風味や食感がアクセントになって、食べ飽きない味わいです。

さらに、きんつばの味づくりで重要な役割を果たしているのが、表面を覆う薄い生地。無調整豆乳を使用したこの生地にさまざまな素材を加え、3種類のあんとの組み合わせによって、多彩な味わいのきんつばを生み出しています。

数あるきんつばのなかでも、とくにファンが多い人気商品が「Wショコラきんつば」。開発当時は、周りの生地にのみチョコレートのフレーバーを入れていたそうですが、中のあんにもチョコレートを使った「チョコ&小豆MIXあん」を開発したことで、よりカカオ感がアップ。相性のよい素材も増え、「コーヒー」や「ココナッツ」、夏限定の「塩ショコラ」など、商品バリエーションも拡大したそうです。

変わり種では、「ショコラミント」も隠れファンの多い一品。スーッと清涼感のある香りと素朴な甘みの小豆の組合せは、他にはない新感覚の味わいです! 和菓子の枠を飛び越えた「恵比寿豆園」のきんつばは、日本茶だけでなく、コーヒーや紅茶、ブランデーやウイスキーなどの洋酒とも相性がよく、オトナのおやつとしても楽しめます。

3.子供と一緒に楽しめる「和菓子キッズ」で、和菓子に親しむきっかけを

また「恵比寿豆園」では、子供も和菓子に親しむきっかけづくりとして、渋谷区社会福祉協議会と渋谷区が連携して支援する「渋谷区こどもテーブル」活動の一環である「和菓子キッズ」という取り組みを開催。一児の母でもある代表の濱さんを中心に、子供と一緒に楽しめるワークショップを、オンライン・オフラインで展開しています。練りきり体験やどら焼きづくりなど、だいたい月に1回のペースで開催されているので、ぜひチェックしてみてください。

ちなみに、きんつばは2週間ほど日持ちするので、ギフトにもおすすめ。包装紙も季節替わりで常時8種類ほどを用意しており、取材時は冬の椿やお年賀のデザインも。季節ごとに訪れる楽しみも味わえます。

恵比寿店ではビジネス利用が、立川店では若い世代の利用が多いそうで、幅広い客層に愛されている「恵比寿豆園」。「きんつばは、甘さや食感が苦手……」という人にこそ、ぜひ食べていただきたいお店です。

取材・文:笹木理恵