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お彼岸のお供え物、おはぎの話。ところで、あなたは全国おはぎ協会会長の名前を知っていますか?

oriori編集部

ドラマにも登場して人気を集めていた「おはぎ」。秋の彼岸の定番お供えものでもあります。タイトルの答えは文末で。

お彼岸は、年に2回あって、仏教で言う「悟りの世界」を意味しています。春は「春分の日」、秋は「秋分の日」を中日として前後3日間、合わせて7日間ずつが「お彼岸」の期間となります。この期間にご先祖さまのお墓にお参りして、お供えをし、亡くなった人々を偲ぶのが通例です。

春の彼岸には「ぼた餅」、秋の彼岸には「おはぎ」を供えるのが通例です。
それぞれの名前は、季節の花である牡丹(ぼたん)と萩にちなんだものです。ぼた餅は牡丹の花のように丸く大きな形が、おはぎは粒あんの小豆の皮が点々と散っている姿が、小さな萩の花が咲き乱れる様子に見えることから名付けられたと言われています。

基本的に両者は同じものとされていますが、一般的にぼた餅はこしあん、おはぎは粒あんで作ります。夏の終わり頃に収穫される小豆は、獲れたての秋の彼岸では粒あんで食べますが、春になると皮が固くなって食べづらいので、春のぼた餅には皮を取り除いたこし餡を使うことが多いそうです。

中のお餅にはもち米、あるいはもち米とうるち米を混ぜたものを、米の粒が残る程度に軽く潰して丸めた状態で用います。米を半分潰すことから、この状態を「はんごろし」と呼ぶ事もあります。ちなみに「あんころ餅」と呼ばれているものは、中身が完全にお餅の「みなごろし」状態になっているので、ぼた餅やおはぎとは区別されています。

最近では、おはぎ専門店も登場し、あんこだけでなく、きな粉やあおさ、すりゴマを使ったおはぎもよく見かけます。あんこも小豆だけでなく、ずんだあんや白あんベースのカボチャあんを使った変わり種おはぎも人気のようです。アレンジ次第でいろいろ楽しめる、手作りおはぎに挑戦してみるのも一興かも。
2022年の秋分の日は9月23日、お彼岸は9月20日から9月26日までの7日間となっています。

文:oriori編集部