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ふるさとの味を自宅で楽しもう! お取り寄せ可能なご当地饅頭6選

さとちん

子どもの頃から食べていた大好きなおやつが、実は県外の人はまったく知らなかった……そんな経験はありませんか? その土地で昔から食べられていた、おいしいご当地饅頭。今は出掛けなくてもネットから購入することができます。今回は日本全国の珍しいご当地饅頭を紹介します。

1.【長野・あずさ堂小林】お祝い事やおめでたい席に「赤飯まんじゅう」

赤飯まんじゅう 1個 140円(税込)

お赤飯といえば、おめでたい席にはつきものですよね。長野県では、そのお赤飯をお饅頭に包んで蒸した「赤飯まんじゅう」が、お祝いの贈り物やおめでたい席に登場します。ふっくらとした北海道産小豆が入ったもちもちのお赤飯を、ふんわり包んだお饅頭は、上にちょこんとのっているゴマ塩がお赤飯のやさしい甘さを引き立てます。

昔から赤い色は邪気を祓い、厄除けの力を持つと言われてきました。お赤飯の赤とお饅頭の白、見た目も紅白で華やか。食べておいしく、縁起の良いお饅頭です。

大正時代から安曇野でお菓子の製造・販売を行っている「あずさ堂小林」では、長野県の銘菓を全国に発送しています。赤飯まんじゅうはクール冷凍便で届きます。冷凍の場合は電子レンジで50~60秒、自然解凍されたものは20~30秒、熱々の状態が一番おいしく食べられます。

2.【埼玉・十万石ふくさや】お姫さまのイラストで有名な「十万石まんじゅう」

十万石まんじゅう 5個 680円(税込)

「うまい。うますぎる!」と言って、「十万石まんじゅう」と返ってきたら、その人は埼玉県人です。埼玉に住んでいる人は、子どもの頃からお姫様がお饅頭を食べているCMを見て育っているんです。

埼玉県行田市のソウルフードともいえる十万石まんじゅう。昭和27年に「十万石ふくさや」の先代が作ったお饅頭で、北海道十勝産小豆を自家炊きしたこしあんを、国産つくね芋のすりおろしと新潟県産コシヒカリの米粉でつくった薯蕷(じょうよ)皮で包んでいます。上品な甘さが後を引きます。

昭和28年、世界的な板画家の棟方志功先生の元に、先代が十万石まんじゅうを届けたところ、その場で一気に5個食べ、6個目に手を伸ばしたところで、「うまい。行田名物にしておくには、うますぎる」と言いながらイラストを描きました。忍城(おしじょう)のお姫様が生きていたら、きっと同じことを言ったに違いないと、CMで使われているお姫さまがお饅頭を食べているイラストを描いたのです。饅頭の“饅”の字が“幔”なのは、十万石まんじゅうが全国に広く知られるよう、棟方先生がわざとこの字にしたとのことです。

ぜひ、お取り寄せして「うまい。うますぎる!」と言いながら、食べてくださいね。

3.【岐阜・満開堂】お芋ゴロゴロ! 素朴なおやつ「鬼まんじゅう」

鬼まんじゅう 1個 250 円(税込)

愛知県や岐阜県を中心とした東海地方では、学校給食にも出てくることがある素朴なおやつが「鬼まんじゅう」です。角切りのさつまいもを、小麦粉や上新粉を混ぜた生地と一緒に蒸してつくります。ごつごつしたさつまいもの見た目が鬼の金棒に似ていることから、この名前となりました。

岐阜県の満開堂は鬼まんじゅうの専門店。原材料はすべて国産で、無添加・無農薬のものを使用。特に小麦粉は岐阜県産の「イワイノダイチ」を使うというこだわりよう。さつまいもの水分だけで生地を練っているので、風味豊かな鬼まんじゅうとなっています。

さつまいも以外にも、紫芋やカボチャ、ヨモギ、アールグレイなど種類も豊富。季節により20種類以上の鬼まんじゅうを製造・販売しています。

卵や牛乳は未使用なので、アレルギーのある人も安心して食べることができ、ヘルシーさがダイエッターにもウケています。

お取り寄せ商品は、おすすめの商品が6種類セットになっています。温めるとふわふわ、冷めるともっちりと、2種類の食感が楽しめますよ。

4.【佐賀・元祖吉野屋】ひとくちサイズで上品な甘さの「白玉饅頭」

白玉饅頭 3個入り 292円(税込)

お饅頭の消費量が日本一だという佐賀県のご当地饅頭。明治15(1882)年に佐賀県佐賀市で創業された「元祖吉野屋」。以前は材木業を営んでいましたが、避暑地としてにぎわっていた川上峡で、400年以上地元のお祭りやお祝い事で食べられていた白玉饅頭を売り出したところ、屋形船のお客さんなどに好評で人気商品となりました。現在も佐賀県川上峡の名物となっています。

佐賀県産の厳選したうるち米に北海道産の小豆あんを包んだ、ひとくちサイズの小さな白玉饅頭は、見た目同様甘さも上品。二回蒸して、二回こねるという手の込んだお饅頭で、つるんとした滑らかな舌触りと、もっちりとした食感が楽しめます。もち米ではないので、歯切れが良いのも特徴です。

元祖吉野屋では、出来たてを急速冷凍し、全国へ発送しています。自然解凍でもおいしく食べられますが、電子レンジや蒸し器で加熱すると、出来たての味わいが楽しめます。

5.【佐賀・エトワール・ホリエ】食べられる茶碗?! ユニークな「伊万里焼饅頭」

伊万里焼饅頭 1個入り 295円(税込)

佐賀県からもうひとつ。佐賀を代表するやきものといえば伊万里焼。その伊万里焼の茶碗を模したユニークなお饅頭です。窯から出した茶碗の表面にひびが入るやきものの技法「ひび焼き」を、お菓子で表現しています。

しっとりとやわらかい皮の表面は、しゃりっとした独特の歯ざわり。中にはたっぷり黄身あんが入っています。これだけたっぷりだと、口の中がもそもそしそうですが、意外になめらかでさっぱりとした食感。上にトッピングされているクルミがアクセントになっています。

過去にはJALの国内線ファーストクラスの機内食としても採用されたことのある、かわいいお饅頭。販売店が限られているので、なかなか購入できないという声もありますが、ネット通販でお取り寄せが可能です。

コーヒーや紅茶との相性も良い、ちょっと洋のテイストのお饅頭です。

6.【長崎・茂木一まる香本家】中は空洞の不思議なお菓子「一〇香」

一〇香 5個袋入 540円(税込)

テレビや雑誌で話題の不思議な焼菓子「一〇香(いっこうこう)」。見た目がお饅頭なのに中が空っぽなことから「からくり饅頭」とも呼ばれ、長崎名物となっています。ひとくち食べると香ばしい香りがすることから「一口香」(お菓子の名称では〇が使われます)という名前になりました。

弘化元(1844)年、創業者の榎市衛門(えのき いちえもん)が長い年月をかけてふんわりと膨れた香り高い菓子を作り、販売したのが「茂木一まる香本家」の始まりです。

一〇香に使用されているのは、水飴、小麦粉、黒砂糖、蜂蜜、胡麻。小麦粉と水飴で練り上げた生地に、黒砂糖、水飴、上白糖3種のあんを包み、高温で焼き上げることで、中のあんが沸騰。外に出ようとして皮を膨張させ、あんは溶けて皮に浸透し、中が空洞になります。職人の長年培った技によって作られる、不思議なお菓子です。

甘さと胡麻の香ばしさは、一度食べるとクセになります。

文:さとちん