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日本で生まれたサクサクお菓子、お取り寄せのできる変わり最中4選!

oriori編集部

和菓子の世界で「種物」と呼ばれる最中は、薄く焼いた餅からつくられた皮であんこなどを挟んで作った伝統的な和菓子です。皮の香ばしさとあんこの上品な甘さ、食感も楽しめるお菓子で、あんこだけでなく、甘く煮た栗や求肥などを入れた変わり最中も全国にあります。それでは、地方の特産品や名物にちなんで、さまざまな工夫が凝らされた最中を紹介していきましょう。

1.【埼玉・くらづくり本舗】蔵の街川越で守り育てられてきた味「福蔵」

創業明治20(1887)年の小江戸川越菓匠「くらづくり本舗」は、埼玉県下に42店舗を有する老舗和菓子店です。蔵の街・川越にちなんで「福蔵(ふくぐら)」と名付けられた最中が有名です。なんと、年間350万個も販売されているそうでビックリです!
福の字が浮き彫りになった四角い最中種の中には北海道十勝産の厳選された小豆からつくられた小倉あんが入り、さらにあんこには、炊いてもかたくなりにくいのが特徴の佐賀県産ひよく米でつくられた福餅が入っています。ずっしり食べ応えのあるボリュームは手土産に最適です。

2.【京都祇園あのん】京都土産の新定番。和洋折衷もなかの「あんぽーね」

祇園にある京町家を改装して作られた「京都祇園あのん」は、あんこを基調としてつくられた創作和菓子のお店です。シンプルで洗練された店内にはカフェも併設されています。
滋賀県産のもち米、羽二重糯の米粉でつくられた最中皮は香ばしく歯切れがよいのが特徴だそう。その皮に十勝産小豆の粒あんとマスカルポーネチーズでつくったクリームを自分でサンドして作るのが、あのんの名物「あんぽーね」です。
なるほど、あんことマスカルポーネだから「あんぽーね」なんですね。自分でサンドするからいつでもパリパリの皮が楽しめます。あんことマスカルポーネの割合もお好み次第。日持ちも30日と長めなので、贈り物にも最適です。

3.【和歌山・福菱】南紀白浜の海岸に咲く花から名付けられた銘菓「はまゆう」

創業1933年の「福菱」は日本三大温泉のひとつに数えられる温泉地、南紀白浜の一角にあるお菓子屋です。白浜町の町花である「浜木綿」から名付けられた変わり最中が「はまゆう」です。こしあんを薄い求肥で包み。円形の最中種で挟んだ上品な和菓子で、薄い最中皮がさっくりとした食感です。あんを包む求肥はとっても薄いのですが、もっちりしていて、食感にアクセントを与えてくれます。求肥の表面には細かなみじん粉がまぶされています。オーブントースターで軽くあぶると、皮の表面がパリッと香ばしくなり、風味とさっくり感が一段とよくなります。
製造日から60日間日持ちするのでオンラインでも購入できますが、福菱本店に併設されているカフェの客席から見える綱不知湾(つなしらずわん)の眺めも最高なので、白浜に観光の時は立ち寄って購入してみてください。

4.【三重・鈴鹿市和菓子処 松屋】ほっこりだんらんのひとときに最適「茶呑み夫婦最中」

三重県の鈴鹿山脈の麓、自然豊かな県道沿いに店を構える創業昭和29(1954)年の和菓子店「鈴鹿市和菓子処 松屋」。看板商品は草餅だそうですが、ここでつくられている最中が、鈴鹿の特産品「かぶせ茶」にちなんでお茶の実型の最中種につくられた「茶呑み夫婦最中」です。松屋の創業者の奥さんが茶畑を散歩しているときにお茶の実を見てこの形の最中を思いついたといわれています。お茶のお供にと「茶呑み」、お茶を飲むひとときをイメージした「夫婦」から「茶呑み夫婦最中」と名付けたそうです。お味は粒あんに求肥入り、抹茶あんに栗入りの2種類があります。あんこは機械ではなく、手入れで隙間なく詰められており、「ここの最中でないと」とおっしゃるお客さまもいるそうです。

文:oriori編集部