鎌倉

鎌倉で味わいたいこだわりの和菓子18選!地元民に愛される老舗店をご紹介

oriori編集部

落ち着いた雰囲気が漂う古都・鎌倉には、観光客だけでなく地元の人々にも愛され続けている和菓子店が点々と佇んでいます。

職人たちが作った和菓子は、美しく、それでいて美味しそうで、「お店で味わってみたい!」と思うものばかり。

今回は、鎌倉に行くならぜひ足を運びたい和菓子屋さんを厳選してご紹介します。

1.【手毬】鮮やかで美しい「上生菓子」

美しさや可愛いさを表現した創作和菓子で注目を集める和菓子店「手毬」。

お店は長谷駅から徒歩約15分の静かな場所にあります。

上生菓子 550円 ※左は「市松手毬」、右は「椿」

茶寮に入ると、四季折々のモチーフや、「椿」など鎌倉の自然を題材にした上生菓子が並びます。

数ある上生菓子の中でも、「市松手毬」は国内外からその美しさと繊細さが評価される作品。

鮮やかな色使いや繊細なデザインに、ついつい心を奪われます。

手毬では和菓子づくり体験講座も開催されているので、ぜひ参加して和菓子作りの楽しさに触れてみましょう。

心に残る和菓子体験ができるはず!

2.【美鈴】鎌倉に愛され続ける「上生菓子」と「栗羊羹」

若宮大路を一筋入り、閑静な住宅街の中にひっそりと佇む「美鈴」。

今も昔も鎌倉に愛され続ける小さな名店です。

美鈴が提供する和菓子は2種類。1つ目は「上生菓子」です。

その味は必要最小限に抑えた甘さが繊細で、ほっと心が解けるような味わい。

口の中の温度ですっと溶けるような滑らかな舌触りも、ぜひ体感していただきたいポイントです。

2つ目の和菓子は「栗羊羹」。

この栗羊羹は、10kgの栗を剥く作業から全て手作業。一口食べると、栗本来の優しくも力強い味わいが口の中に広がります。

地元の人にも、観光客にも愛される名店に足を運んでみては?

3.【麩帆】柔らかく瑞々しい「麩まんじゅう」

江ノ電、由比ヶ浜駅から徒歩3分のところに、大きなのれん看板と小さな受け渡し窓口だけのひっそりとした佇まいのお店が現れます。

関東では珍しい、生麩(なまふ)と麩まんじゅうのお店「麩帆」。

「麩帆」でまず食べたいのが、こちらの麩まんじゅう。

たっぷり水分を含んだ生麩の生地がとても柔らかく、それでいて程よい弾力があり、滑らかなこしあんとのバランスが抜群です。

「麩帆」で味わえるもう1つの品が、生麩です。普段あまりお目にかかることのできない、火を通さずに食べられる生麩。

口に入れた瞬間に味わえるつるりとした舌触り。そして歯を入れると、跳ね返すようながっちりとしたコシがあり、他の食べ物にはない独特の感触と風味です。

普段はなかなかお目にかかれない和菓子をぜひ味わってみましょう。

4.【和菓子処 茶の子】100年以上続く老舗和菓子店の「どらやき」

湘南モノレール江の島線の西鎌倉駅から10分ほど歩くと、静かな住宅街の一角に「和菓子処 茶の子」が佇んでいます。

「和菓子処 茶の子」は、大正6(1917)年に「松埜本店」として東神奈川で創業して以来、なんと100年以上続く老舗和菓子店です。

奥2つ:むしどらやき 1個173円/手前2つ:松毬(まつかさ) 1個140円

茶の子で名物となっているのは「むしどらやき」と「松毬(まつかさ)」。

「むしどらやき」は、メレンゲを立ててから生地を蒸し上げるので、フワフワと柔らかい食感。小振りの「松毬(まつかさ)」は、しっかりと弾力のある生地で懐かしい味わいです。

店頭に並ぶ上生菓子も地元の人々に愛され続けています。季節に合わせて提供される色とりどりの上生菓子。

西鎌倉の人々の日常に寄り添い、愛され続けてきた名店の和菓子をぜひ味わってください。

5.【豊島屋菓寮 八十小路】ぷるん、とろんとした食感が贅沢の極み「本わらび餅」

鶴岡八幡宮に向かうメインストリート、若宮大路に「豊島屋 本店」を構え、今回紹介する「八十小路(はとこうじ)」はその一本裏手にあります。

「鳩サブレー」で有名な豊島屋ですが、その甘味処となっているのが「豊島屋菓寮 八十小路」です。

本わらび餅 800円

まず、八十小路ではずせない逸品がこちらの「本わらび餅」。オーダー毎に手作りで練り上げる、出来たてほかほかがやってきます。

ぷるん、とろん、とした食感とほんのり温かい温度が口のなかで溶けていく味わいは、贅沢の極み。きな粉は大豆の風味と香ばしさがあり、きめ細やかな舌触りがわらび餅との相性も抜群です。

あん蜜 800円

そしてこちらは、中央に鳩をかたどった寒天がポイントの「あん蜜」。蜜は、黒蜜と和三盆の白蜜の2種類から選べます。

器下には粒あんが隠れていて、食べ進めていく楽しみも。ぷるんと弾力ある白玉に、寒天、はんぎょくなど、色々な食感と味の一体感も楽しんでください。

6.【初祖 岡埜榮泉總本舗】ゴロンとした豆が特徴的な「豆大福」

江ノ電・和田塚駅から徒歩2分の場所にある「初祖 岡埜榮泉總本舗(おかのえいせんそうほんぽ)」。

豆大福が名物の和菓子店であり、創業してから約160年もの年月が経つ老舗です。

豆大福(こしあん、つぶしあん) 各200円

重量感のあるビジュアルが目を惹くこの豆大福。なんといってもゴロリとした豆が特徴的です。

豆は、国産のえんどう豆を使用。もっちりとした皮の感触を歯で感じると同時に、えんどう豆のしっかりとした存在を感じます。ほんのりした甘みのつぶあんは、小豆の粒がアクセント。

お赤飯 600円

丁寧にお菓子作りをする「初祖 岡埜榮泉總本舗」ですが、その魅力をより楽しみたいなら赤飯もぜひ食してください。

一口いただいてみると、“もったり”としがちな赤飯のイメージを覆す衝撃の美味しさ!もっちりしつつも、しつこさが全くありません。さらに特製のごま塩がまた絶品。香ばしさに加え、舌で感じる塩の加減が絶妙。

約160年続く老舗店のこだわりの豆大福と赤飯をぜひ味わってみてください。

7.【無心庵】豆にとことんこだわり抜いた「クリームあんみつ」

江ノ電「和田塚」駅の改札真向かいに位置する「無心庵」。約30年間、鎌倉というこの場所で、創業時から変わらぬメニューを提供し続けています。

クリームあんみつ 850円

お店一番の人気メニューは、豆にとことんこだわり抜いた「クリームあんみつ」。豆の炊き上がりは、豆が割れる寸前であって、割れてもダメ。その一瞬を見計らい、火からあげて、すぐに水で冷やす、この工程が、日々苦労する手仕事のひとつなのだとか。

豆の塩気は程度にさりげなく、ほっくりと上品な味わい。あんみつの甘さの中に、豆の塩気が絶妙にマッチします。

いそべ 850円

そして、もう1メニューご紹介したいのがこちらの「いそべ」。この何とも素朴な風貌。香ばしく網で焼き上げたお餅をさっと醤油にくぐらせ、のりで巻いていただきます。

ほっとする景観を眺めながらいただくあんみつといそべ。ゆっくりと流れる時間と、昔ながらの美味しさに心が和む贅沢な空間がここにあります。

8.【和菓子 大くに】和と洋の絶妙なコラボ「あんぱん饅頭」

鎌倉時代の商業の中心・大町の四つ角に佇む「和菓子 大くに」。今年で創業84年目を迎える和菓子屋さんです。

明るい店内には大きなショーケースがあり、練り切りや落雁、そしてどら焼きや大福など、おやつにちょうどいい飾らない和菓子とちょっと気になる和菓子が並んでいます。

いちご大福 250円

パッとショーケースの中で目を惹く可愛らしさ!いちごを模した包みの「いちご大福」。粒あんにいちごが一粒。フルーティーな甘さとあんこの甘さが、それぞれの良さを引き立てます。

そして、和と洋がコラボした「あんぱん饅頭」。あんを包む生地は、カステラに近い味でしっとりとした食感。この柔らかさは、寒天が含まれているからなのだそう。けれど、外側はパンのような歯ごたえを楽しむことができます。

あんぱんのような饅頭のような、まさにあんぱん饅頭という言葉がぴったりです。

大くにの魅力は「さりげなさ」と「飾らなさ」。国産の材料を使って丁寧につくるからこそ、どの菓子もすんなり口に馴染みます。飾らない和菓子屋さんが作る和菓子でほっこりと癒やされてみては?

9.【鎌倉いとこ】焼きたて熱々の「きんつば」は、鎌倉散策のお供に

「長谷駅」から歩いて3分、長谷観音交差点の一角に「鎌倉いとこ」はあります。小さなお店ですが黄色の看板が通る人の目を引きます。

「鎌倉いとこ」の定番、かぼちゃきんつばは、かぼちゃあんとふっくらと炊かれた小豆を、衣が包んでいます。砂糖の甘さとは違う、上品でほっこりとした自然な甘さです。
しかも、おいしいだけじゃなく、カロチン(ビタミンA)やビタミンB1、B2、C、Eなどビタミン豊富なカボチャは、栄養たっぷりで健康にも良いのです。

「鎌倉いとこ」のきんつばには、定番の他にお目にかかれないようなユニークなものまで10種類以上の商品があります。かぼちゃきんつば以外で女性に人気なのは、ゴロリとした安納芋のかたまりが入った安納芋きんつば。かぼちゃきんつばよりも若干甘味が強い感じですが、自然な甘さなのでペロリと食べられてしまいます。

体によくて品の良い甘さの「鎌倉いとこ」のきんつばは、特に女性には喜ばれることでしょう。

10.【鎌倉紅谷】洋に和のテイストが入った、ほろ甘苦い「クルミッ子」

鶴岡八幡宮を背に若宮大路の左側。すぐそばに人力車のえびす屋さんも並ぶ通りに面しているのが、黒を基調としたシックで落ち着いた佇まいの【鎌倉紅谷 八幡宮前本店】です。

鎌倉土産に人気のクルミッ子は、スイスのお菓子エンガディナーにヒントを得てつくったのが始まりだとか。たっぷりと濃厚なバターを使ったバター生地で挟まれたクルミッ子は、クルミの香ばしさとキャラメルのほろ甘苦さが合わさった絶妙の食感と風味。しっかりとした味なのに、あっさりと食べられるのでついつい1つ2つと手が伸びてしまいます。

鎌倉紅谷のもう1つの有名なお菓子として知られているのがあじさい。
あじさいの最大の特徴はその食感。ラスクに似た感触ですが、パンではなくパウンドケーキをスライスして乾燥させています。練乳を染み込ませた生地は甘く、表面のアーモンドが香ばしいアクセントとなっています。

11.【カカオハナレ】くどさを感じない、程よい甘さのチョコクリーム入り「ハナレモナカ」

鎌倉小町通りで人気の「MAISON CACAO(メゾンカカオ)」。鎌倉発祥のアロマ生チョコレート専門店です。その「離れ」として2020年5月、江ノ電長谷駅から歩いて3分の場所にオープンしたのが「カカオハナレ」。スタイリッシュでクールな店内は、外の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた空間となっています。

2021年5月に1周年を迎えたのを記念して、メニューに登場した「ハナレモナカ」。サクサクパリパリの最中の皮に、コロンビア産のチョコレートと福岡県奥八女産の厳選された茶葉から作られたチョコクリームが、たっぷりサンドされています。
フレーバーはジャスミン茶、抹茶、ほうじ茶の3種類。なめらかで口どけのよいチョコクリームは噛むとザクザク食感にビックリ! 中にライスパフが入っているのです。

長谷散策のお供には 「生チョコっぺ 抹茶黒みつ 810円(税込)」をどうぞ。福岡県 奥八女の星野製茶園の一番茶を石臼挽きした抹茶と、ホワイトチョコレートを合わせた、暑さを忘れさせてくれるフローズンドリンクです。

12.【力餅家】300年間、変わらぬ味を求めて通う人多数、鎌倉名物の「権五郎力餅」

鎌倉市・坂の上。たびたび映画やドラマのロケ地としても選ばれる、なんともいえない佇まいで目を引くのが「力餅家」さん。

平安時代の武者にあやかって名付けられた「権五郎力餅」。つややかなこしあんに包まれた餅は、噛むとしっかりともち米の甘みが広がります。賞味期限が当日中なのも、次の日になると固くなってしまうから。1つずつ丁寧に家族を中心に職人がつくる餅はあんこの程よい甘さと餅の味がちょうどよく、飽きのこない味です。

長細い面立ちやまん丸の丸顔など表情豊かな福面まんじゅうは、甘みの強いカステラの中にあんこが入っている人形焼きのようなお菓子。権五郎力餅と同じく御霊神社で行われる面掛行列で使われる面を模したものです。天狗面や火男、おかめなど11もの面があります。

13.【段葛 こ寿々】強い弾力と「つるん」とした滑らかな口当たりが特徴の「わらび餅」

古都・鎌倉のメインストリート、鶴岡八幡宮へと続く若宮大路にある段葛。桜が両側に植えられたその道に沿ってさまざまなお店が並ぶ中、風流な古民家と風に流れる柳が目に留まります。「段葛 こ寿々」。このおそば屋さんに人気のわらび餅があります。

その手間から、つくるのが大変といわれている本わらび粉に、蓮粉などをブレンドしたこ寿々のわらび餅の特徴は強い弾力。そして「つるん」とした滑らかな口当たりです。
また、黒蜜は沖縄・波照間島産の黒糖を使用していて、風味豊かでありながら澄んだ美しい照りが品の良い味。鏡のように反射する濁りのない黒蜜にたっぷりのきな粉。店内でいただくわらび餅は美しい九谷焼の器に盛られ、目でも楽しませてくれます。

こ寿々のわらび餅は元々、そばを食べた後のお菓子として誕生したのが始まりだそう。とすればメインのおそばはどうでしょうか?
まず味わって欲しいそばは、そのまま食べれば香りがよく、つゆは芳醇で、そのまま飲んでも全く辛くないまろやかさ。合わせてたぐれば、なんともいえないのど越しと後味。印象は品のいいおそばです。そば粉は蓼科のそば農家さんから直接仕入れたもので、こ寿々専用でつくっています。

築90年になる古民家を改装してつくられたこ寿々の店内には、随所に店主のこだわりの家具や建具が並び、ここだけゆっくりとした時間が流れているようです。

14.【三日月堂 花仙】たっぷりのあんこに上品な甘さが人気の「可麻久良もなか」

「三日月堂」の始まりは昭和4(1929)年。場所は東京・池袋でした。その後、時代の流れで新たな地を求めて、北鎌倉に移転したのが平成4(1992)年のこと。北鎌倉から鎌倉へ抜ける鎌倉街道の途中、鎌倉五山の一つである建長寺の少し手前にのれんを掲げました。その時に店名に「花仙」を付け加えました。「花仙」は鎌倉で愛されている花の1つ「海棠」の別名なのです。

三日月堂 花仙で特に有名なのが「可麻久良もなか」。この「可麻久良」は万葉集に出てくる鎌倉時代以前の「鎌倉」の読み方の1つ。三日月堂 花仙が鎌倉に移転してからの商品です。 品のいい白地に金字で可麻久良と書かれた包みを開けると、厚さが5センチほどもあるもなかが顔を出します。北海道産の大納言小豆に鬼ザラメを加えたあんこは、豆々しさがしっかり残った食感も楽しめます。ぎっしりと詰まったあんこはパリッとしたもなかの皮の柔らかな甘さと相まって絶妙なバランス。皮が軽いので、あんこそのものの風味をしっかりと味わえます。

風情のある数寄屋門の奥に見える広いガラス戸の店舗には広い喫茶室が併設されていて、北鎌倉散策の途中で甘味を楽しむこともできます。可麻久良もなかや鎌倉どらやきの他にも、お汁粉やいそべ餅もあります。ぜひ寄ってみて下さいね。

15.【鎌倉五郎本店】モンブラン好きに試してほしい! 「和菓子屋のモンブラン~小波」

鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう小町通りの中ほどに昔からある鎌倉五郎本店。「鎌倉半月」や「麦田もち」が有名ですが、この時期のおすすめはなんといっても「和菓子屋のモンブラン~小波」。さつまいもと栗のきんとんの上にクリームと栗のペーストを重ねてあります。

甘さが控えめな栗きんとんにこちらも甘さの控えめなクリームとペーストのバランスが良いのでついつい食べ過ぎてしまいそう!

ただし、消費期限は購入した日のみとなっているのでご注意ください。

そして、忘れてならない看板商品が「鎌倉半月」です。その名の通り、ちょうどお月様を半分に割ったかのような半円型で、かわいらしいウサギの絵が描かれています。

鎌倉半月 小倉3枚・抹茶3枚 6枚入617円(税込)

定番の抹茶と小倉味の他、季節限定の商品として「鎌倉ごま半月」「鎌倉半月ゆずの丘」が9月より販売されています。中秋の名月は終わってしまいましたが、秋の夜長のお供としてお楽しみください。

16.【鎌倉 果実大福 華菱】パワースポットが点在する北鎌倉のフルーツ大福

自然が豊かで観光地として人気の鎌倉には、運気をアップしてくれるたくさんのパワースポットがあります。そんな鎌倉に2021年6月にOPENしたのが、福岡発祥の「果物大福 華菱(はなびし)」。北鎌倉駅東口から徒歩1分ととっても便利。

華菱で使用しているのは日本全国からえりすぐった、その時一番おいしい旬のフルーツ。どれもみずみずしくてジューシーです。キウイ、みかん、メロン、パイナップル、マンゴーなどは、通年店頭にありますが、種類は季節によって違っているとのこと。最近、季節を感じる機会が少なくなってきましたが、華菱ではフルーツで四季の移ろいを楽しむことができます。

大福をカットするのは赤い糸。華菱では大福を“切る”のではなく、「赤い糸でご縁を結ぶ糸結び」と呼んでいます。白い大福に鮮やかなフルーツの色が映える断面が、まるで花が咲いたようだとSNSで話題になりました。

人気はやはり断面が映える、みかんやキウイだそうです。みかんは本当にお花が咲いたようで、目にもおいしい!

おいしくて、かわいくて、しかも赤い糸で縁結びまでできちゃうフルーツ大福。人気が出るのも当然ですよね。本店にはカフェも併設されているので、鎌倉散策に疲れたら、ちょっと一休みしてみてください。

17.【鎌倉まめや】試食して選べるお気に入りの味。常時70種類以上が並ぶ豆菓子屋

鎌倉で一番賑わう場所、小町通りの中でもひときわ多くの人が訪れているお店の一つが「鎌倉まめや」。店先に並んだ試食の豆菓子を楽しみながらお客さんは商品を次々とかごに入れていきます。

「鎌倉まめや」にはたくさんの種類の豆菓子がありますが、実にその数70種類以上! 定番のものに季節限定商品や月イチで変わる商品もあるので、全商品数は100を超えるそう。 コロナ禍の今も、試食品を個包装していて、安心して選べるようになっています。
店頭には人気上位が並べてあるので、まずはそこから試すのもいいかもしれません。

味ごとにパックされているものの他に、20種類もの味が一袋にまとまったアソートタイプの商品もあり、いろいろ試したい人にはおススメ。

「鎌倉まめや」の豆菓子は、できるだけ保存料を使わず、厳選した材料で職人がつくる飽きのこない親しみやすい味。たくさんある種類の中からぜひ自分のお気に入りを見つけて下さいね。

18.【旭屋本店】今年で創業117年、大蔵頼朝商店街にある老舗の和菓子店

八幡宮から金沢八景へ向かう途中。筋替橋跡近くの金沢街道沿いに店を構える「旭屋本店」。鎌倉市内で3本の指に入るほどの歴史を持つ老舗和菓子店です。

昭和40年に開催された第16回全国菓子大博覧会で金賞を受賞したのが旭屋の看板商品、「鎌倉源氏最中」。茶色でつぶあんの「頼朝最中」、緑でこしあんの「実朝最中」、そしてピンクで白あんの「政子最中」の3色が揃っています。旭屋では、あんも自家製。軽い食感の最中と上品な甘みのあんの組み合わせは絶妙です。

そして最中種に浮かび上がる「八幡」の文字には、神使の鳩が入っています。これは当時鶴岡八幡宮にお菓子を奉納していた「旭屋本店」の2代目が八幡宮の宮司から、額に描かれた鳩が入った文字を使用して良いという許可を特別に頂いたという由来があります。

今年は大河ドラマの影響で、鎌倉を訪れる方も多くいるのではないでしょうか。鎌倉幕府に縁のある場所にある老舗の和菓子店には、観光客はもちろん、ご近所の方も親しみを持って訪れています。あなたも鎌倉に行ったなら、ぜひ訪ねてみてください。

歴史ある鎌倉の和菓子を味わう

鎌倉には地元の人々から長く愛され続けている老舗の和菓子店が今も残っています。

上生菓子、どらやき、饅頭などの和菓子そのものの美味しさは抜群。そして、なんといってもお店の雰囲気や、職人・店員さんのお人柄は、訪れた人の心を和ませます。

ぜひ鎌倉の和菓子屋さんに足を運んで、和菓子の奥深さを感じてみてくださいね♪

文:oriori編集部